1分間マネジャーの時間管理 (フェニックスシリーズ No. 8)
- パンローリング (2013年2月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775941119
感想・レビュー・書評
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二回目の読了、サルの例え、素晴らしすぎ!
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管理職1年目で出会えた本。サルの動物園がまさに私でした。企業人の3つの時間を確保するように働き方変えるきっかけになった。
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マネージャー時代に巡り会いたかった本。
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ハーバードビジネスレヴューのマネージャー向けの論文精選集で取り上げられていた本。
無駄な努力を重ねるより「正しい」考え方/態度が如何に問題解決に対して強力であるかを示してくれる。本書によって救われたマネージャーは少なく見積もっても10万人はいると私は思う。
もし以下のような症状を抱えているならば本書を読むべきだ。
(1)部下の相談に乗っているうちにいつのまにか自分が仕事をしている。
(2)ある程度仕上げたところで部下に任せるも、わからないところがあると上長であるあなたを質問ぜめにする。(思わず「君のアカウントでは?」とか言いそうになる。)
(3)頼りない部下の仕事を肩代りしているので上長であるあなたが一番忙しい。(しばしば凄まじく忙しい。家族サービスなどできない。)
(4)マネージャーであるあなたの上役のあなたに対する評価が低い/芳しくない。(こんなにチームを支えているのに!)
名選手必ずしも名監督ならずの格言通り、あんなにプレイヤーとしてぶっちぎっていたはずなのになぜマネージャーとしてはモヤモヤするのかに「答え」をくれる名著です。 -
久しぶりにマネジメント本。
やっぱりこっちのほうが面白い。
時間管理とあるが、どちらかというと部下に任せるとは?
その一点についての説明が書いてあった。
出来ない人を引き上げるのは大変な労力を伴うが、
だからといって育てないと自分の時間が取れないし、
事業拡大もしない。
勝手に育てばいいといえばいいが、
言い方は悪いが生活が裕福になったがゆえに、
色んなことを決めてもらってきたメンバーが多い。
(要するに自分で考えて行動する人が減った)
責任を持って行動することが少なくなった人たちに対し、
どのようにして向き合い、育てていくかを学ぶのには良かった。
【勉強になったこと】
・タスク管理の心得
①タスクを明確する
次の対応(タスク)を明確にするまで、
上司と部下は話し合いを切り上げてはいけない。
②タスクの担当者を決める
担当するのは現場のメンバーが適任。
作業量にもよるが遠慮なくタスクを振ること。
③タスクに保険をかける
担当するメンバーによって進め方を決める。
パターン1:必ず上司の承認を得てから行動する
パターン2:上司への報告は事後報告とする
パターン2のほうが自主性が高いし、
コミュニケーションの負荷も下がる。
要は任せるというのはパターン2のことを指す。
パターン1の場合は、「指示する」レベル
④定期的に進捗を確認する
・タスクを明確にすることのメリット
①目的意識が明確になる
②最初の一歩を踏み出しやすい
③タスクが細分化されることで進捗が測りやすい
④モチベーションが保ちやすい
・タスクを決めきれず検討を持ち越すときは、
上司ではなく部下に検討中タスクを割り振る
・人間は他人のモノより自分のモノを優先する傾向にある
だからタスク担当者を定義することは極めて重要。
・責任感を育てるには責任を与えるしかない
・究極的には部下に一任出来るようになるべき
一任することにより、プロジェクトマネジメントではなく、
プログラムマネジメントの領域に踏み出すことが出来る。
要するに一任とは、タスクではなくプロジェクトそのもの、
もしくはプロジェクトの一部を一括して任せること。
任せた後のタスク検討は部下主体で行ってもらう。
・プロジェクトの一任が可能か判断するポイント
①そもそも力量が無い時点では一任は不可能
②自分のタスクを自分でコントロール出来ない
(段取りを自分で定義できない)場合も一任は不可能
③必要な資源(時間、情報、予算、人手、支援、承認)を
確保できない部下への一任も無理
④部下の提案してきたスケジュール、予算、内容に
納得が出来ないうちは、一任出来ない
⑤部下に責任感がそもそも無い場合は一任出来ない
・企業人の3つの時間
①上司にあてる時間
②ルーティンワークにあてる時間
③自分にあてる時間(自由活動の時間、部下にあてる時間)
上記のうち、③以外は削減することが難しい。
ただし、③のうち削減してよいのは「部下にあてる時間」
「自由活動の時間」を削減するくらいであれば、
「部下にあてる時間」を削減するように努めること。
そのためにも、部下に育ってもらう必要がある。 -
久しぶりに読んだビジネス書だったが、最初に惹かれたとおり僕には間違いなく良書だった。
冒頭に書かれているとおり、誰の仕事にも首を突っ込むタイプで、忙しい忙しいと愚痴ってばかりいたのだが、本書を参考に、サルはなるべく引き受けないようにしようと思った。
『人のサルを引き受けてしまうと、その人の成長の機会を奪ってしまうのだ』というのは、言われればわかるが、人のせいで仕事が進まないとイライラしている間はなかなか気づかないものだ。