ルフィの仲間力 『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法
- アスコム (2011年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784776206934
感想・レビュー・書評
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ルフィの仲間力というパワーワードと表紙の麦わら帽子につられて読みました。
この本を読んで感じたのは、「ワンピースには学びが多い」ということ。
もともと学びの多いアニメだということは感じていたが、こうもしっかりと分析してくれるとより勉強になります。(というか著者の分析力が学びになる)
国民的アニメを通じて、リーダーという存在の意義、仲間の大切さが伝えられるので、かなりわかりやすかったし腑に落ちた。
ワンピースをある程度知っていて、かたっくるしいビジネス書に飽き飽きしている人にはおすすめです。
ルフィみたいな人になりたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ワンピースのにわかファンになり、タイトルに惹かれて読ませていただきました。
中でも面白かったのは、仲間の種類です。3つあって、1つ目は日本でも馴染みのある上下関係があり年功序列のある①「海軍」。2つ目はリーダーが1人いて、その下はみんな同列の②「白ひげ海賊団」。3つ目がみんな同列の③「麦わら海賊団」です。
社会の流れとして、①の時代が終わり、②、それ以上に③の時代が来ていることが説明されています。
私個人としても、最近話題に上がり、気になるような会社の社長や何かの集団のリーダーは③のタイプが多いなと肌で感じています。
自分の夢も大事にしているけど、仲間や仲間の夢も大事にしてるリーダー。
言葉で表すだけでついていきたくなるリーダーですね。
ここでもやはり人の幸せを願うことの重要性が説かれています。
別件ですが、この本がきっかけでワンピースを友達から全巻借りて読み切ってしまいました。
空島で止まっていた私のワンピースの記憶が上書きされ、楽しみをまた1つ増やしていただきました。
これもまたこの本のおかげです。
ワンピースについていけなくなった方にもおすすめの本です。 -
タイトルからして、最近のワンピースブームに乗っかってて嫌だったのですが、あるきっかけで読むことに。すらすら読める内容だったし、ワンピースを全部読んでいなくても、ファンではなくても、意外と面白い。これをきっかけにワンピースのアニメを一から見直すことにしました。20歳を超えて観返してみると(小学生の時に観ていたものなのですが)、涙が出ますね。昔は戦闘シーンが多くて飽きてしまっていたけれど、深いシーンが多いなぁと感じました。やはりベストセラーは違う。
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チームとして、仲間として...
長所を活かして協力しあい、最大のパフォーマンスを発揮する。
短所は補い合うことで、チームとしての絆を深める。
仲間の誰かが、ポン!と抜きん出たら、負けじと自分も成長する。
そうして、みんなで成長し続ける...
これぞ!理想とする職場の関係。
私が目指したい場所。
そして、ルフィにサンジ、ゾロにウソップ...
どんだけみんな、イイ男なんだ!!
カッコよすぎます。彼ら。 -
ざっくり説明すれば、ワンピースを読んで仲間をつくるヒントを得よう!な本。
でも、読んで正解! 自分も「仲間」が作れんじゃないかなって、わくわくしてきます。
ONE PIECEの登場人物に自身を重ね合わせ、共感する。
現れる敵に、一緒になって怒り、ルフィがぶっ飛ばすとスカッとする。
登場人物の流す涙に誘われ、漫画なのに…!!とか思いながら涙をながす。
「仲間になれ!!」って言われてみたい。言ってみたい。
そんな風に、ONE PIECEの世界にどっぷり浸かっている人が読めば、ルフィや仲間たちへの漠然とした「共感」「憧れ」「希望」などが紐解かれ、なんで自分がONE PIECEをこんなにも好きなのか、わかる気がします。 …いや、わかります!
著者がネットワークを研究されているだけあって、メンバーの相互関係や、影響を明快に説明されており、かつ読みやすい。難しい専門用語で説明するという、学者の癖は見られません。内容をしっかり説明した後、「こういうことを○○といいます」ということはありますが、むしろ内容の補足になっており、より客観的に説明される一助になっています。
各章でルフィや仲間が歩んだ軌跡から、言葉や行動に示されるメッセージや相手への影響を解説します。この解説が「仲間力」の秘密を明らかにしていきます。読んでいくことで、ルフィの持つ最大の能力である「仲間力」が、悪魔の実を食べないと得られない能力、ではない事がわかります。また、他人を引っ張っていくことだけが「仲間力」でないこともわかります。
これから大海原に漕ぎ出す、夢見る少年少女も、すでに大海にて新世界を目指す元少年少女も、一読の価値ありでございます。 -
衝動買いですが、運命の出会いでした。社会科学の専門家から見たONE PIECEも、オモシロイ!仲間がもれなく欲しくなります。ここまで人間じみたヒーローなんていないからこその題材だと思います。
ただ、ONE PIECEで思い出し泣きができる人は、お家でゆっくり読んだ方がイイです(*^^*)
【A書評】
ルフィの「おれは海賊王になる!」のよに、シンプルでコンパクトに夢を表現する!そしてそれを信とする!! -
ワンピースをまた読んでないので、あまり実感を持てなかった。
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易しくて読みやすい
大きな夢がないと本当の仲間はできないってシンプルなことに気づかされた -
少年ジャンプが大好きなので、こういうタイトルの書籍に弱いです。気付くと手に取っている…。
発売は2011年、頂上戦争が終わって魚人島に入った『ONE PIECE』の一つの大きな盛り上がりのタイミングです。
社会学者が真面目にルフィの人気を考察してみたという内容でした。実生活に活かすには流石に物足りないかな…。
『ONE PIECE』の詳細な解説が随所にあって、読みながら「本書を手に取る人にこれは必要だろうか?」と思ってましたが、漫画の内容を事細かに覚えてる人はあまりいないだろうし、場面場面の臨場感を感じながら考察を聞いていくのは重要なのかもしれません。
タイトル「仲間力」という言葉をフワフワした状態で最初から最後まで使っているのですが、これは社会学の用語なのでしょうか?少年漫画中に出てくる言葉なら違和感はないのですが…。
売れた理由を語ってると思ったら、仲間のバランスが非常に優れてると言い出したり、読者の視点と売り手の視点が混ざって書かれているので困惑します。
ライトな文体のため、それっぽいことを言ってる本という印象なのですが、ゲーム理論のしっぺ返し戦略など多くの方に知っておいてほしいことも書いてあります。ライトさ故に他人に薦めやすいかもしれません。
以下に、個人的に身近な人に伝えたい箇所を抜き出しておきます。
「目の前にいる人との可能性を最大限に探る」
「敵か味方というラベルを必要以上に長く貼り続けない方がいい」
「信頼している人が信頼している人は、信用した方がよい」
夢を共有するのが仲間だ!(ドン!!)