お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!

著者 :
  • 辰巳出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777822140

作品紹介・あらすじ

学校では教えてくれない防犯、SEX、避妊についてお子様にわかりやすく伝えるための術を教授。

感想・レビュー・書評

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  • まずタイトルを見て、「ああ、また子育ての代表を安直に母親にしてるんだな…」と思ったのだけど、読んで目を剥いた。
    本当に、子どもの性教育は母親だけがすべき、という主張だった…父親は手を出すなってさ…。
    子どもが辛い目に合うのは、子ども自身に十分な性教育がされていないことと同時に社会にも問題があるのだから、そちらを変えていく意味でも性別や関係性で線引きなんかしないで、子育てに関わる全ての人が考え関与していかないといけないと私は思う。
    あと、母親からの性教育で子どもに愛情が伝わる、というのも賛成できない。
    性教育は家庭がどんな状況であれ全ての子どもたちが受けるべきで、人権の一つだと思うので、愛情の問題じゃないし、ましてやそれで後々子どもといい関係になれるとか、そういう見返りの話でもない。
    まあ、読者層をとても限定して考えているのだろうけど…それにしてもなぁ…。
    子どもへの伝え方などは、考える材料として参考になったのだけど。

  • 性教育は恥ずかしいと思っていたが、この本を読んで、親の愛が伝わる大切なものだと思った。印象に残ったのは、①性教育にはメリットしかない。正しい知識は、子供を守る②「口」と「水着を着て隠れる場所」を水着ゾーンという。他人に見せても触らせてもいけない、自分だけの大切な場所③水着ゾーンの話を外で話さない④子供が4歳を過ぎたら、お母さんも触らないを基本にする。うんちの仕上げふきは、一声断ってからふく⑤どきっとしたときの魔法の言葉「いい質問だね!」⑥質問には、はぐらかさずに答えよう⑦生活の中で自然と命の性教育する

  • 良かった。自分は性教育を親から教わっていないが、娘には伝えたい。でもどう伝えていいかわからない、と思っていたので、ピッタリの本でした。

  • なかなか今の日本社会には過激なタイトルに感じられますが、こういう本は本当に大事です。

    なぜ親がこどもに性について教えられないか?
    答えは簡単、親もちゃんと教えられたことがないからです。

    そして、この本が言うとおり、
    「思春期になってからの性教育は手遅れ」
    なのです。

    実際、小5の息子に実践しようとしたら、逃げられました。
    そりゃそうですよね。
    いきなり性教育について話しようとしたら、逃げるのは当たり前です。

    それは学校で性教育した場合も同じ、ということです。

    娘は幼児のころから「水着ゾーン」を守ることを教えていますが、ちゃんと理解しています。
    そしてそういう話も素直に聞けています。

    息子が幼児のころにこの本に出会えていたら…と思います。
    でもこの本は最近の本なので、無理だったのですが。


    こどもに「正しい」性の知識を伝えることは、こどもを守ります。
    この本には、伝えるにはちょっとハードルが高いことも正直載っています。

    でも諦めなくても大丈夫です! 

    いや、私には性教育なんてこどもに教えるのは無理…という方でも、水着ゾーンのことなら今からでも教えられます!
    私にもできたので、大丈夫です。

    パート5には水着ゾーンについて詳しく載っています。まずはここを教えていきましょう。

    以上、思春期になってからでは手遅れを、息子でひしひしと感じている私がお伝えしました。

    もしそれでもどうしてもこの本を手に取れない…という方には、辻村深月さんの小説「朝が来た」を読んでみることをお勧めします。

  • 借りたもの。
    お母さんから子供たちへ、どの様に性教育をしていくかの指南本。
    性教育の適齢期は、3~10歳まで。

    理由は子供と親の関係が密な年齢であり、生々しい表現とは違う言葉で伝えられること。10歳を超えて思春期になると、子供の自立心が高まり親の言葉を聞かなくなる等、ちゃんとした理由があった。
    古典心理学で、今となっては眉唾なフロイトの話を持ち出すので、ちょっと心配になったが、上記理由は説得力があった。(発達心理学的な部分から)

    禁忌(タブー)として具体的な話をしない、ポルノやAVが教材と見なすことの間違いが、最近ようやく指摘されるようになった。では、どうやったら正しい情報を伝えられるか…成人した私たちが言葉に窮するという大問題。
    この本はそれをハイテンションに子どもに伝わる言葉で伝える方法を提示。

    子供への伝え方のやりとりは、最近の子育て指南にある「相手(子供)への即答性」に重点をおいたものだった。

    『水着ゾーン』という表現が、素晴らしいと思った。
    自他ともに大切な場所であり、むやみに人に触らせない、見せない、触らないこと。触れることで人の心が傷ついたり、嫌な思いをすることをちゃんと伝えることも大事だと……

    適齢期のこともあって、内容は園児~児童まで。
    でもその中には、コンドームや低用量ピルなども紹介。
    肌の触れ合いの大切さについては、両親の関係がモデルケースになるということは、夏目祭子『知られざる最強の創造エネルギー なぜ性の真実『セクシャルパワー』は封印され続けるのか』( https://booklog.jp/item/1/490502742X )で言及されていた。
    村瀬幸浩『男子の性教育: 柔らかな関係づくりのために』( https://booklog.jp/item/1/4469267600 )も再び目を通したい。

  • 直球なタイトルだからカフェで読むときは表紙が見えにくいようにこそこそと…。

    子どもには堂々と教えたいけど、場所を選ばずどこでも!というわけでもないでしょ。
    水着ゾーン(本書で言う、胸、おしり、性器、口)は大事だから、誰にも触らせたり、見せてはいけない。人に話すのも嫌な気持ちになるからしない、もんね。


    一番知りたかった、いつ、どのように子どもに性のことを伝えるか。核となるのはこのあたりからか。
    p54 ”ひとっとびには話せない"
    ルール1
    「性=恥ずかしいもの」という概念を取っ払う
    ルール2 性器の名前を元気に発する
    ルール3 生理・精通を理解する

    p72~
    3-6歳「感動期」
    「キャーもっと教えてー」という感じ。
    7-9歳「無反応期」
    「ふーん」
    ひとつのものに集中できない。気分が乗れば耳を傾ける
    10歳から「キモ、ウザ期」
    拒絶するようになる。手短に、少しずつ続ける
    思春期「ノーサンキュー期」

    昆虫や動物、絵本を活用して性教育の壁を突破する

    p86
    男の子も女の子も一緒に教育。
    異性の体のことを知るのも当然大事。正しい知識、理解。
    男女を分けたら、その秘密の雰囲気が恥ずかしさや照れくささを作ってしまい、子どもは敏感にその雰囲気を感じ取り、素直に話を聞かなくなる
    年齢が上がると、一緒に話をする意味は大きくなる
    p88 AVについても、男女の兄弟一緒に話をする。
    あれは男性のためのファンタ時ーである。すべてがかなり誇張されているからね、と。

    p68 のじま琉模範解答
    赤ちゃんはどこから生まれるの?
    →まずは男と女、どっちが赤ちゃんを産むと思う?と聞いてみる。
    「女の人の性器二は3つの穴があるんだよ。おしっこの穴、赤ちゃんを産む穴、ウンチの穴。赤ちゃんを産む穴は膣と言って、赤ちゃんはここから出てくるんだよ。

    赤ちゃんはどうやってできるの?
    →どうやってできるんだと思う?と聞いてみる。
    珍回答を楽しんで、お母さんも落ち着いてから…
    「赤ちゃんは寝、男の人のおちんちんが、女の人の膣に入ってできるんだよ。男の人におちんちんにある精子と、女の人のなかにある卵子がくっついて、赤ちゃんになるんだよ」

    こどもは3ヶ月もすれば忘れてしまうので、繰り返して。



    なるほど。直球なんだけど、そういうしかないもんな。
    命に関する、自分たちの体に関する大事なこと。正しい知識を持って、自分を守ってほしい。



    p136

    性感染症から守れるのはコンドームだけ。
    ヨーロッパでは小学校でコンドームを模型につける授業が行われている。


    精通は、この本で復習できた。精通で「トンネル開通」。生理も精通も、人間にとって大切な物。マイナスなイメージが少なくなるように考えられる子になってほしい。男の子にマスターベーションできる環境をあげるのも親の役目か…。うちおとこのこいないけど、なるほど考えるな。あと

    p112 奥義! パンツ洗い!
    (奥義とも思わないけど。)生理や、ウンチついたときのために、お風呂で教えておくのは必要だ、と思った。これも、男の子の場合大きな意味を持つようで、夢精やマスターベーションで汚れたパンツをコンビニに捨てちゃうらしく!それはまずいもんね。just do it.

  • タイトルでどうしても気になって読んだけど、うひゃーここまではさすがに無理ーって感じでした。
    性教育はたしかに大切なんだけどこんなに明け透けにはなれない……女性器のことを「おまた」と誤魔化さずに「おヒメちゃん」や「まんまんちゃん」とあだ名を付けて呼びましょうってマジか。
    我が家でも親と性の話をするなんてタブー中のタブーで気まずい思いは何度もしたから、私はどーんと答えられる
    母親になりたいと思うけど道のりは遠いらしい。
    こないだも次女に「なんでみんなパンツ履かないといけないの?」って聞かれて「大事なところだし、ばい菌が入らないようにするためだよ」とかうやむやに答えてしまったけど合ってるんでしょうか??長女は赤ちゃんがどこから出てくるのかに興味津々。ドラマで帝王切開みたからか多分お腹を切って出てくるんだと思ってる。

    性をいやらしいものとしてではなく、命の話として伝えられる年齢のうちになんとか頑張ります。

  • こういう本がもっと広まるといいと思う。
    簡単な言葉に変換して、楽しくまじめに書いている
    ところに共感がもてた。

    ①世の中には悪い大人もいる。
    仮面ライダーならショッカー
    味方もたくさんいるけれど、
    いたずらしたいと思っている大人もたくさんいる。

    ②男の子の悩みベスト3 〇〇の大きさ
    あなたの大切な場所だから、
    だれかと比べる必要なんてない。

    ③マスターベーション
    精通=トンネル開通
    精液がでるのは大人になる証。

    ④生理
    赤ちゃんの卵。命の卵が入っている。
    ベットの交換。

    ⑤水着ゾーン+口
    家ではOK 外では×

    ⑥子どもが性に求めるもの。
    命の誕生 愛情 身を守る

    ⑦子どもからの質問には
    いい質問だね!
    なんで知りたいと思ったの?

    ⑧赤ちゃんはどこから生まれるの?
    赤ちゃんを産むのは、男だと思う?女だと思う?
    女性の3つの穴の話。

    ⑨キモ、ウザ=はい、了解です。

    ⑩カクレクマノミ
    一番大きい メス
    二番目   オス
    あとは性別がない。

    ⑪自分のパンツは自分で洗わせる。
    洗う姿を見せる。

    ⑫精子のサバイバルゲーム
    2億~4億

    要するに、普段が大事。

  • がんばって、子どもに伝えて行こうと決意。

  • 子供の性教育について初めて読んだので、参考になった。
    最近子供がお尻丸出しで歩き回るので、とりあえず水着ゾーンは触らせない、外で見せないようにするというルールは伝えていこうと思う。

    ただ、「性教育をお父さんに期待するのは、まったくもってムダ!」と書かれると、父としては意欲が削がれるので勘弁してほしい。

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著者プロフィール

とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会 代表理事
長崎県出身、3姉妹の母親。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。子育て中の出来事が転機となり、2016年、とにかく明るい性教育「パンツの教室」アカデミー開校。全国から開催依頼が多数寄せられ、2018年、とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会設立。2021年11月現在、インストラクターを国内外で200人以上養成。パンツの教室が主宰する講座の受講生は、のべ1万人以上。自身が発信するメールマガジンの読者は、3万人以上。企業や行政機関、青年会議所、小・中学校などでも講演会を実施し、年間1万人以上を動員。おもな著書に『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)、『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。

「2021年 『大人も知らない!? 性教育なぜなにクイズ図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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