マタギとは山の恵みをいただく者なり

著者 :
  • エイ出版社
3.50
  • (0)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777926671

作品紹介・あらすじ

山へ入り、獣を獲り、菜を採り、魚を捕り、つまりは、神住まう山から命を戴く、真摯なる民の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルからもっとマタギに焦点をあてた記事や取材をまとめた本だと思ってましたが、筆者がマタギたちと過ごした日記のような書籍でした。
    あとがきにもその経緯が書かれていて納得。現場に出向き直接目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、味わったものを文章に昇華している、そんな印象を受けました。
    写真も多く、美味しそう!
    解体の写真もあるため、苦手な人はいるかもですが、2013年現在のマタギたちの暮らしを感じることが出来ました。
    2023年となった10年後の今はどうなっているだろう?
    また筆者の本が読みたくなりました!

  • 熊の肉も、知らない山菜もとってもおいしそうに見えるのが不思議。マタギの里の「今」の、食を中心とした体験記。面白かった。

  • 豊かな生活、命を大事にする生活とはなんだろうか?
    すごく神聖な、感じがしている。
    社会は、本当に豊かになったいるのだろうか?

    ま、みんながマタギでは、世の中が成立しないでしょうし、
    丈夫な人しか生きていけないでしょうが。

    すごく、憧れています。

  • ライフスタイルの変化により引越しの度に道具を捨て、それと同時に失われる伝統と記憶。20年後の日本にはマタギはもう誰も残っていないのか。そんな危うさを感じる。そうした意味で豊富な写真と取材による後世に残る記録は貴重。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

長崎県佐世保市出身。
佐世保南高校→島根大学農学部→日本写真学園
雑誌、冊子等の撮影、執筆を生業とする。
秋田県の阿仁マタギとの交流は20年に及び“マタギ自然塾”としての活動を行う。
狩猟採集の現場から「地の力」とそこに暮らす人々の生活を常に見つめてきた。
「マタギ 矛盾無き労働と食文化」は阿仁マタギの里での生活を活写。
熊、ウサギ、岩魚、山菜、キノコと山の恵みを享受してきたマタギの暮らしを追った。
今は引退されたり、亡くなられた多くのマタギ達との様々な体験が記録されている。

「2023年 『完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中康弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×