それが愛だとするならば (ショコラ文庫)

  • 心交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778111625

感想・レビュー・書評

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  • 透が哲也に一方的に甘えているように見えるけど、読み進めていくと「そんなことないかも」と思えてくる。何があっても自分のことを好きでいる存在である透は、哲也にとって大切に見えるから。自分がすごい。と思っている哲也のダメ男(?)っぷりがちょっと面白かった。そんなところも含めて哲也のことが大好きな透と、今度こそ2人で幸せになって貰いたい。

  • 最初はおバカ受けか〜〜ううむと思ってたけど、透めちゃくちゃいい子じゃん...。攻めの哲也がほんっとーにプライド高くて自己中で自分のことしか考えられてない様子に途中めちゃくちゃイライラしたけど、最後はプライドを捨てることができて(これも結局透が来てくれたからだけど!)あとは甘やかすだけになってよかった(笑) 透はいっそのこと本当に奥園さんと付き合っちゃえ!って思ったな〜。自己中な攻めが聖母感のある受けを甘やかしてると思っていたらじつは自分の方が甘やかされていたお話でした。

  • 幼馴染み、哲也×透。哲也は身勝手で自分は上手く立ち回れてると思っている傲慢さ、上昇志向が強くてその為に結婚まで考える。実際にいそうなリアルを感じるからイラっとしますよね。そんな哲也をずっと想い続ける透が健気でいじらしくて切なくて… 何度も当て馬の奥園に行ってしまえ!!と思ったことか。哲也もどん底にまで堕ちてどれだけ自分が人間的に小さいかを気づき、想いを伝える時の人間臭さが良かった♪ デレッデレのになりそうな片鱗を番外ペーパーで読めたのが嬉しかったな。

  • 幼馴染で、そつない身勝手年上攻×不器用健気受でした。
    終始攻め視点で、嫌な人だな。と思いつつも、こうも極端じゃないけれど、より良く見せたいとか、なんとか誤魔化したいとかは、自分にも覚えのある気持ちで、ヒヤリとしたり、思い出して恥ずかしい気持ちになったりしました。
    なので、何としても受け入れてくれる、透君は得難いな。と思うのと、むしろ彼の方が柔軟で潰しのきく男の子なんじゃないかと思いました。
    受け攻め逆の方が好みかもしれません。

    後、文句なく地味なイケメン奥園君に幸あれ。

    お好みからは外れているので星1つ減ですが、この方の文章がすごく好きなのです。
    他の作品も読みたい。

  • がっかり攻のがっかり攻によるがっかり攻のための本でした。

    とにかくがっかりな性格の攻視点で話が展開される為、
    受の不憫度が尋常じゃない感じの仕上がりになってます。
    ひのもとさんの最低攻は、これはもうデフォなんだな、と
    納得するレベルでがっかり男です。

    自分の見栄や体裁、出世の為には友人や恋人でも何でも
    利用し裏切り、最後の最後で全てを失って……という
    がっかりさんの転落っぷりにすかーっと胸がすくような
    思いではあったんですが、それじゃBLにならない。
    いろんな意味で利用され続けた受の、健気っぷりによって
    がっかり男が救われる、めでたしめでたし。
    というようなストーリー。


    あのー……こいつもっとこてんぱんにのした後でも
    よかったんじゃないですかね、受とのラブラブは。
    とはいえ、BL界広しといえど、ここまで読んでて苛つく
    攻を書ける作家さんてある意味貴重な気がしてきました。
    口絵の幼い頃のふたりを見ていると、受に感情移入
    してしまい、ほろっと来ます。八重歯かわいい……。

  • ホモになりきれない攻の、葛藤による受けへの仕打ち。幼馴染みで、上京した攻めを追ってきた形の受けと同居することになり、酔ったいきおいで致してしまう。仕事でも同僚(当て馬役)に成績を抜かされた攻めは、焦って出世のために彼女に結婚を申し出る。…最低。罪悪感に苛まれながらも受けを非道に追い出し、あれよと同僚に油揚げをかっさわれてしまい、イライラ…。
    あまあまな話が好きですが、たまにはこういう無自覚でやきもきイライラな攻めを追うのも楽しいな、と。

  • うっかり手に取ったら痛い系でした。流し読みしか出来ませんでしたごめんなさい。

  • 表紙と扉絵の対比がめっちゃいいです!チビ透超かわゆい。
    幼なじみカップルです。昔からしっかりしていた哲也は幼い頃近所に越してきたぼんやりしている透の面倒をずっとみてきた。大人になってもそれなりの交流はあったが、ある日透が昔の約束を本気にして、哲也のいる東京へ出てくると言う。仕方なく同居となったが、それによって「幼なじみ」の二人の関係に変化が起こり・・・。

    自分がデキる男と思い込み、プライドの高い哲也と自分はダメだと思っているけど素直で誠実な透。
    もちろん透の健気で一生懸命な気持ちがあるからこそ上手く行くのです!!ビバ!!健気受!!

  • 体裁を気にしてしまう人っているよね。気にするばかりに自分の気持ちや相手の気持ちに気付く事出来ずに、可哀相なひと…の話。
    すごい透が痛いくらい純粋でまっすぐで、ここまで思ってくれるひとなんているのかと思える位だった。
    濡れ場的要素は少ない?(ラブラブ)ではないけど、楽しめる一冊だった。

  • 身勝手ダメ男攻×健気受。幼なじみものですが、パッと見いい感じの攻がハンパなく残念な性格してるのが見所。作者さんのデビュー作の攻も悪い男だったけど、てっちゃんはそれに輪をかけて酷い男です。

    それでも憎めないところがあるのは、2次元だとサイテーだけど3次元じゃわりと普通にどこにでもいそうなタイプだからでしょうね。
    夢とロマンを求めるとがっかりな攻であることは確かです。思いやりの気持ちに欠けていて、透のことは愛情というよりも所有物のように思っているふしもあったりしてイラっとさせられます。そんな彼を、小学生の時にいじめっ子から助けられた記憶を拠り所にずっと想い続けていた透は健気でもありながら、想い続けたらとことんな性格も垣間見えて、けっこう図太いんじゃないかと思います。忍耐強い相手だからこそ、哲也にはぴったり。まさに割れ鍋に綴じ蓋cpです。
    こんなに好きでいてくれる相手をないがしろにするとは、身近の青い鳥に気づかないてっちゃんの愚かさにつくづく呆れるしかありません。
    それに比べて奥園のなんという素晴らしさ。比べる相手がてっちゃんだけによけい男前度が際立っています。奥園にも素敵な相手が見つかるといいなと思っちゃいました。
    俺はくだらない男だ、と哲也が気づいたのは身も心もボロボロになって全て失ってからというのも残念すぎるんですが、でもストーリー的にはこれ以上面白くてスッキリすることはない展開になってます。
    その後、改心してからのラブラブが端折ってあったのが少し残念。ここ、丁寧に萌え重視で描いてくれたら★5つでした。
    文章力すごい作家サンだなあと感心。小椋ムクセンセのイラストが素晴らしかった。

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