- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778311551
作品紹介・あらすじ
「落語とは何か」という師匠・立川談志の問いを引き受けるべく、立川志らくが渾身の書き下ろし!!落語をめぐる、壮絶なる師弟の物語。
感想・レビュー・書評
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談志のことが書いてある。映画好きなのは知っていたが、歌謡曲が好きとはあまり知らなかった。
談春さんのことは知っていたけれど、志らくさんのことはあまり知らなかった。ので、へえええと思った。
自分のことをみんなはよく知っているという体で書いてあるので、そこがちょっと、え?と思ったけれど、おおむね楽しんで読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い。一気読みでした。
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先日亡くなった談志の弟子志らくの談志との日々を綴った自叙伝である(談春の「赤めだか」の青めだかバージョン)。自分は志らくの落語を聴いたことがないが、この本を読んで、改めて聴いてみよう!という気にはとてもならない。以下この本の概要。
① 談志は天才である
② 談志は何よりも、狂気(イリュージョン)である点において、天才で価値がある。
③ その談志が、志の輔でも談春でもなく、狂気の後継者、最大の理解者として、自分を指名した。
④ そんな自分は偉い。凡人には自分を理解できまい。
⑤ 高田文夫も嵐山光三郎も大林宣彦も皆自分のことを天才だと言っている
端的に言えばコンプレックスに裏打ちされた自慢本である。。。
こんなところも談志に似ているのかも・・。しかし、痛い本だ・・と、興味深くあっという間に読み終えた。その意味では書籍としては成功しているかも。 -
談春の「赤メダカ」に対する、志らくの「青メダカ」。
談志を取り巻く、二人の関係に興味があれば楽しめる。談志の神格化には、弟子でもない一般読者には違和感あり。 -
赤めだかとの対比がおもしろい。作者の談志好きが伝わってきます。
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努力のひととか
謙遜するが
志らくは才能があるひとなんだろう
赤めだかも面白かった
この本も面白い
やはり家元の強烈なキャラに
よるもののような気がする
談志の高座を聞きたかった -
立川志らくが談志に入門してから今に至るまでの話。談志の落語のその哲学的解釈から立川談志の落語論をエピソードを交えながら書いている。今をときめく立川流の舞台の裏側。面白くないはずがない!
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立川談志門下の回想録の類がさいきんぞろぞろと出てきて、「談志狂時代」「赤めだか」が話題になって、いよいよ志らく師の『雨ン中の、らくだ』であります。
よく家元が自身のことを「利口ぶった利口」って云うんですが、その「利口」の部分を色濃く受け継いだのが志らく師なんじゃないかと思っております。その辺、あと出しじゃんけんみたいなところがあって、『談志狂時代』は家元LOVEの本だし、『赤めだか』は回想録の枠を突き出て「文学」だった。で、『雨ン中の、らくだ』がどうかというとなんかこの「利口ぶった……」なのです。いや、言いよどんでいるわけではなくて、利口ぶった、「何」なのかがわからない。
『現代落語論』やら『談志楽屋咄』の続編を見ているようであった。でも、そのわりには何でも書かない。離婚がどうだのについても話題に出した割には、書かない。いろいろ才覚があって、魚河岸行きを断って、コントも書いて、シネマ落語を成立させて、やることひとつひとつが「利口」にゃ見えるのだけども、利口ぶった、じゃあ、なに? というところまでは書いてない。書かないのか、そこまで本腰を入れて書いていないのか……。
この辺の「出さなさ」に共通するのは花緑師の本もそうで、やっぱりその「利口ぶった」ことはあっても、その先が、ない。結局何者なの? というのがわからないあたりが、読み物としての評価を低くしているように思うのです。 -
談春の「赤めだか」とかぶる話しがいくつも有るな~談志は凄いね!!
2012.6.4 -
この人、談志師匠を心底尊敬しているんだな。
素材にもパワーがありすぎて、正直、疲れた。癖になったらこわいかも。