- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778317232
感想・レビュー・書評
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【未来像】
図解だからわかりやすいということはありませんでしたが、内容はすばらしいです。
成長を追わない定常経済まで述べられています。
現在の経済は成長ありきで述べられますが、これからは成長しない経済で、必要なものを必要なだけ生産し消費する経済が必要になるのでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資本主義の誕生から、新自由主義へ、そしてその問題点を改善すべく生まれた持続可能な開発目標SDGs、定常経済への移行提言と、盛りだくさん。ページの3/4はイラストによる解説ですが、大人でも難しい(考えさせられるという意味も含めて)。
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資本主義の超々入門書.さらりと読んで概観をつかむ分には十分.取りこぼしの知識や思索がないかを確認する"目次"として使おう.ビギナー向けの紹介本であるため,資本主義と戦い,その次を目指すには情報量と思索の質は不十分.この本だけに満足せずより深い洞察の本に進む必要がある.
資本主義の基本的構造,問題点は抑えてある.資本主義により解体されてしまった社会的共通資本,コモンズの再構成など宇沢弘文や近年見直されている晩年のマルクスが目指していたであろう思想も紹介されている.引用されている宇沢弘文の原著や晩年マルクスの思想を深化させた斉藤幸平の著書などで知識や思考を掘り下げる必要があるだろう.
また未来の方策として紹介されているSDGsにも注意が必要に注意.現在のSDGsは"開発や成長"に偏りすぎているため簡単に資本主義に飲まれ,ずるずると喫緊の地球規模の問題への対策への時間が浪費される恐れがある.つまりは根本的な問題への感覚や対処を鈍磨させる,現代版の「民衆のアヘン」化である.
SDGsや定常経済では,2020年現在において既に破滅的な兆候が顕在化している地球規模の危機へ対処するには遅すぎる可能性が高いのだ. -
概要がわかるので、良いかなと思うが、少し主張が極端かな?と思うところが多々…。あと図解がごちゃっとわかりづらかったな…
定常経済、ソーシャルビジネスをもっと知りたいと思った。 -
14歳ではないけれども、読んでみた。
その時代、その時代での経済の欠点や、それを是正しようとしてきた人々の考えを、やや表面的ではあるけれども、違いがわかるように解説してくれている。
アメリカの自由主義であったり、これから先の経済に対しては、理想論で語りすぎている面も確かにあるが、中学生向けと言うことを考えると、ちょっとリベラルすぎるけれども、こんなもんかなと思う。 -
14歳が資本主義を知る導入には悪くはない本です(とても良いかと言われたらそれは否定します)。
資本主義について考えたり、誰かに語りたいならちゃんとした本を次に読んで知識をつけましょう。
あくまで導入の本としたは良いです。
間違ってもこれを読んだだけで資本主義がわかった!とか思わないことですよ。全然違いますからね。 -
資本主義の裏の顔について考えることができる本。
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歴史を振り返りながら、資本主義社会の成り立ちと、その危うさががわかりやすくまとめられていた。
資本主義社会で育ってきて、「金儲け」を考えることは普通のことだと思っていた。
そこで成功した人が富豪になることも当然の仕組みだと、何も疑うことなく生活していた。
無知とは恐ろしい。
p31 『資本家は、労働者という商品を買い、賃金を超える価値を生み出すまで働かせ、この「剰余価値」を「搾取する」ことで儲けている。』
これが今の世の中なのだ。
ハーマン・デイリーが提唱する『定常経済』を実現するために私たちができることは…
これからの未来を生きていく人びとのためにも、深く考えさせられる問題だと感じた。
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図解なので仕方がないかもしれないが、まとまりがなくあまり頭に入ってこなかった。途中で断念。