ヘ-ゲルと現代思想の臨界: ポストモダンのフクロウたち

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  • ナカニシヤ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779503184

作品紹介・あらすじ

近代を考え抜いたヘーゲルこそ200年後の混迷する21世紀を読み解く道標である。現代思想に「息」を吹きかける「ヘーゲル哲学」入門の新機軸。

感想・レビュー・書評

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  • ポストモダン思想や生命・環境倫理学についての解説書も執筆している著者ですが、本書は著者の専門であるヘーゲル哲学があつかわれています。

    著者は、ヘーゲルの『精神現象学』における主人と奴隷の逆転という広く受け入れられている解釈が、じつはヘーゲルそのひとの思想ではなく、コジェーヴの解釈に由来するものであることを明らかにします。さらに、ヘーゲルが壮大な哲学体系を構築したとみなされ、ポストモダンの思想家たちから厳しい批判をあびていることに触れ、現代のヘーゲル研究ではそうしたヘーゲル像が掘り崩されていることをわかりやすく解説しています。

    そのほか、ブランダムやマクダウェルなどピッツバーグ学派におけるヘーゲル再興の動きについても、簡単な解説がなされています。このテーマに関しては、著者の『ネオ・プラグマティズムとは何か―ポスト分析哲学の新展開』(ナカニシヤ出版)でよりくわしく紹介されています。

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著者プロフィール

玉川大学文学部名誉教授。九州大学大学院文学研究科単位取得退学、博士(文学)九州大学。専門分野:哲学・倫理学。主要業績:『異議あり!生命・環境倫理学』(単著、ナカニシヤ出版、2002年)、『ネオ・プラグマティズムとは何か』(単著、ナカニシヤ出版、2012年)

「2019年 『哲学は環境問題に使えるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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