核兵器禁止条約を使いこなす

  • かもがわ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780309737

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  • 2010年5月には「核不拡散条約再検討会議」の最終文書で「核兵器のない世界を達成するのに必要な枠組みを隔離逸する特別な取組」について合意された。2013年3月と2014年2月、12月には「核兵器の人道的影響に関する国際会議」が開催され、被爆者の証言も大きな役割を果たした。ついに2016年5月、8月には「核兵器禁止に向けた国連作業部会」が開催され、その成果を受けて、2017年3月に「核兵器禁止条約の国連会議・第一会期」が、つづいて7月には「第二会期」が開催れ、7月7日に「賛成122、反対1、保留1」の圧倒的多数で歴史的な「核兵器禁止条約」が採択されるに至った。核保有国ばかりか、その「核抑止政策」に依拠しているドイツ、日本、韓国などが参加していないという重大な課題が残されているが、国連加盟国のほぼ3分の2にあたる国々が核兵器の完全廃絶を求める包括的な内容の条約を取り決め、国際政治の俎上に載せたことは人類史上の重要な一歩といえる。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50227147

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学理科1類に入学。1962年、工学部原子力工学科第1期生、続いて、大学院修士・博士課程を修了して1969年工学博士。同年、東京大学医学部放射線健康管理学教室(文部教官助手)となり、1986年、立命館大学経済学部教授、88年、国際関係学部教授。1992年、立命館大学国際平和ミュージアムの設立とともに館長代理(館長は、故・加藤周一氏)、1995年より館長、2008年より名誉館長。2006年4月より、立命館大学特命教授・名誉教授。2011年3月に退職し、4月、Anzai Science & Peace Office(略称:ASAP)を創設、科学教育および平和創造に関する多様な活動に取り組む新たな体制をスタート。専門は、放射線防護学、平和学。
著書に、『放射線技師のための数学』『放射線技師のための物理学』(放射線取扱技術研修会)、『日本の原子力発電』(新日本出版社)、『原発と環境』(ダイヤモンド社)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『地球非核宣言』(水曜社)、『中性子爆弾と核放射線』(連合出版)、『クイズ反核・平和』『科学と非科学の間』『放射能そこが知りたい』『原発そこが知りたい』(かもがわ出版)、『「がん当たりくじ」の話─国境なき放射能汚染』(有斐閣)、『語り伝えるヒロシマ・ナガサキ』全5巻(新日本出版社、第7回学校図書館出版賞)、『語り伝える沖縄』全5巻(同、第9回学校図書館出版賞)、『語り伝える空襲』全5巻(同、第11回学校図書館出版賞)、『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞社)、『霊はあるか』(講談社)、『だます心 だまされる心』(岩波書店)、『だましの心理学』(PHP研究所)、『放射線と放射能』(ナツメ社)、『日本から発信する平和学』(法律文化社、池尾靖志氏と共編著)など多数。

「2011年 『家族で語る食卓の放射能汚染』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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