「近世」としての「東アジア近代」 (講座「わたしたちの歴史総合」)

著者 :
制作 : 歴史総合研究会 
  • かもがわ出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784780312638

作品紹介・あらすじ

古代・中世史を踏まえつつ、「近世」におけるグローバルな経済変動と交流などを通じてできあがった「伝統社会」の姿を描くとともに、近世との連続性と断絶を意識しながら、東アジアの近現代史の特徴を概観し、その現在地点を論じることによって、現代の課題にどう立ち向かっていくかを提示していく。

感想・レビュー・書評

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  •  本巻は、近世から現代の東アジア地域を扱うが、はしがきに、執筆の主な目的は、その時代・地域に関する「新しい歴史学の見方、考え方の解説」にあるとされ、したがって、歴史そのものの叙述は少なく、概念や理論、抽象的な解説が多いと言う。それは、「新しい歴史」について、「知のOS」のアップデートが必要と考えているからとのこと。その意気や良し、果たしてその願いは叶えられているだろうか。期待しながら、読み進めていく。

    *まだ書きかけ

  •  東南アジアを含む広義の東アジアは、西洋と比し単に後進的だったわけではなく、独自の農耕社会や貿易の発展があり、それと近現代世界の動きが結びついて現代の経済成長に繋がった、それ以前の連続性、というのが著者の主眼。16世紀を中心に東アジア域内又は本地域と世界の貿易、また「儒教化」や「イスラーム化」の多様性も強調。
     本書全体としては抽象論が中心で、自分の期待とはやや違った。また終章での著者の居丈高にも感じられる物言いに引っかかった。

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著者プロフィール

1955年生まれ。大阪大学大学院文学研究科・教授
(主要業績)
『中世大越国家の成立と変容』(大阪大学出版会、2011年)、『市民のための世界史』(共編著、大阪大学出版会、2014年)、『海域アジア史研究入門』(共編著、岩波書店、2008年)など。

「2020年 『グローバルヒストリーから考える新しい大学歴史教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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