- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781606019
感想・レビュー・書評
-
ある時は仕事から、ある時は家族から、離れて、その辺のものをざっと料理して、かきこむ幸せ。妻がたいそういやそうな目でこちらをみてくるが、知ったことではない、みたいなこと書く潔さというか、よまれてもいいのかと思ったり。そして、連載のあいだにも、子供ができて、仕事場と家を統合することになって、と人生の移り変わりを感じ取ることもできて。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館、借本。これはっ?吉田戦車?料理本?気になったので読んでみた。おもわず作ってみたくなる料理がたくさん載っている、食欲を満たすってこういうことだったよね、と思えるような本。借り本だけど、手元に置いていたい本。たぶん買うと思う。
-
吉田戦車さんの空気感が好き。レシピ本としても、軽い読み物としても楽しめるし、吉田さんのワンポイントイラストもいいです!
-
漫画家・吉田戦車による料理エッセイ本。
“シメキリ迫る非常時に、なぜか創作料理を作ってしまう。そんな逃避の日々を綴った、著者初の私的料理エッセイ。描き下ろしイラスト多数と、新作『めしまんが』も収録! 「台所に住みたい」「何も今作る必要はない。だが、そんなときにこそうずくのが逃避の虫である。仕事が遅れるかもしれない、担当編集者に申しわけない。そう思う気持ちこそが、なによりのスパイスだ」(吉田戦車)”―帯より。
◇奥州しょうゆ豚弁当
◇鴨入り玉子かけご飯
◇塩ラッキョウカレーライス添え
◇日の丸そうめん
◇ナスひやむぎ
◇チビ太のおでん
◇『ひとまねこざる』のうどん
◇前沢牛の牛鍋
◇ちくわの穴確認弁当
◇大葉味噌 他…
「逃避めし」とは──
・しめきりが迫っているのに、つい作り始めてしまうもの。
・マンガのことを考えることを忘れたくて、作り始めてしまうもの。
・酒を進めるために、そして酒のダメージから回復するために作るもの。
・仕事中の小腹を満たすために作るもの。
・売っている味、プロの味への反抗心から作るもの。
・けっして外では買えない味のもの。
・冷蔵庫や食品置き場をからっぽにしたくて作るもの。
・料理人として妻の優位に立とうとして作るもの。
です(著者談)
逃避めしとは…上記著者談のとおりです。「ほぼ日」で連載されてたんですね。
著者曰く「駄飯(だめし)」を、ありあわせの材料で、ゆるーく作ってる感じがいいですね。ちなみに、掲載レシピは、材料のみの表記で、分量は不明。
ワタシはどちらかというと、伊藤理佐マンガの読者なのですが、著者の意外な文章力に引き込まれました。読み物として、すごくおもしろい!
正直、写真もそれほど美味しそうには見えないし、材料と調理過程を見ても、「作ってみたい!」とは思えないものも多々あるけれど、なぜか惹かれてしまうB級グルメっぷり。
それでも読んでて、作ってみたくなってしまった一品が…「トマト納豆」「豆乳しょっつるシチュー」「ずんだ」「塩バター汁」「鶏豚肉だんごスープ」「ピーマンの脂焼き・みそ汁」。
本書のレビューを書いてるみなさんの文章もまた独特で面白い。
レシピ本としてよりも、エッセイとしてオススメ。 -
かわうそファンとしては台所に立つ吉田戦車さんがかわうその着ぐるみをきていてほしい。何気に美味しそう。
-
結構本格的に作っている
料理関係の渋い愛読書も多数
トマト納豆、味噌汁にピーマン
肉まんの中身
うどんのダシに中華蕎麦が入った駅そば(姫路駅)
豆と塩漬け(半日)豚肉の煮込み、旨い
豆、胡椒、にんにく、ワイン
無人島に持っていく本は「味覚極楽」
冷ご飯、鍋に少量の水で蒸し煮にするとOK。
鰯と野菜の西洋煮(トマトの水分がポイント)
仕事から逃避して作る、逃避メシ
料理って楽しい -
見開きで1つの逃避めしを紹介。
旨そうな戦車作の料理の写真と戦車の挿絵と、
作り方及びその料理にまつわるエッセイで構成。
仕事場で自分の昼ごはんとして作ったものが多い。
卵を溶いて(味は何もつけず)、焼く。そこに納豆をのせて、卵を半分折り曲げてかぶせてオムレツが完成。青春の味だそうだ。
が。こんな風なものはめったになく、他の料理はすごく手間がかかってる風じゃないのに、なんだか意外と細かい仕事をしていたりする。
そして、冷蔵庫のありものの調味料で味を想像しながらちゃちゃっと、意外とちゃんとしたものを作ってしまっている。
お皿類もなかなかどうしてちゃんとしている。
まぁなんていうか、中年の料理好きのブログって感じかな。
でもね、そこに伊藤理佐だの、赤ちゃんが生まれて仕事場を自宅に統合だの、
自分だけの台所がなくなった…なんてことが書いてあり、
そのあたりに、しみじみと吉田戦車を堪能しました。-
私もちょうど読み始めたところです♪
料理の写真は、ほんと、シンプルで小技のかけらもなく
いまどきの「中年の料理好きブログ」の方々のほうが
結...私もちょうど読み始めたところです♪
料理の写真は、ほんと、シンプルで小技のかけらもなく
いまどきの「中年の料理好きブログ」の方々のほうが
結構手が込んでそうですが・・・^^;
どのページにもあるイラストに、思いがけず
笑わされるのが、とってもお得な感じです
自作駅弁、好きです♪
マネてみようかと思いました^^2012/07/01 -
>ようちんさん
そうですねー。
あの脱力系のイラストが毎頁あるのは確かに高得点でした!
自作駅弁の包み紙に、さすが戦車!と手を打ちました...>ようちんさん
そうですねー。
あの脱力系のイラストが毎頁あるのは確かに高得点でした!
自作駅弁の包み紙に、さすが戦車!と手を打ちました。2012/07/03
-
-
誰でも作れそうな簡単料理が、ゆるい感じで紹介されているのが良かった。「どこで買うんだよ!?」みたいな材料や調味料は出てこないし。紹介文と材料がミスマッチ(校正ミス?)なメニューが二つあったが、なにせ戦車さんだから、それすら「味わい」と感じられた。
-
吉田戦車の言う「逃避めし」とはかなり論旨が違うのだけど外殻はものすごくわかる。
何かに追われているとき、行き詰まっているときに料理をすると何かの浄化作用があってすっきりしたりする、わたしの場合。
逃避めし79で吉田戦車が言っている「適当でいいから、基本さえおさえれば、自分の身を養うシンプルな食事は自分でまかなえる。こんな程度のもんでいいんだよ」
「今赤ん坊がいるわけですが、10年後は10歳になります。その時にたとえば親の留守中、一人で冷や飯に味噌汁をかけて一食とすることができるような”食う力“を身につけてくれたら、どれほど安心なことでしょうか」という一文に吉田戦車なりの食べるという側面の生きる哲学を見た気がしました。
またそれとは別に、あとがきで吉田戦車が「今の台所は妻の台所だ。一つの台所に二人のシェフが君臨することは不可能なのだ。」という文章が料理を作る人だからこそわかる「自分の台所ではない」場所への敬意と遠慮と歯痒さが伝わってきてとても共感できた。 -
現実逃避したい気持ちだったからでしょうか?それとも、吉田戦車という名前に懐かしさを感じたからでしょうか?まぁどちらもなんですが、そんなこんなでたまたま手にした本書は、「ほぼ日」連載コラムのまとめ本らしい。
(「ほぼ日」って贅沢なサイトだな)
ちんまりまとまった男メシって感じで、地に足ついた感がなんとも言えず◎。
挿絵の脱力ぶりもやっぱり◎。