逃避めし

著者 : 吉田戦車

• イースト・プレス (2011年7月12日発売)

感想・レビュー・書評

[magiさんの感想 · 2011年10月19日]

ほぼ日で連載されていた、漫画家である作者が仕事の合間に逃避しながら、余りものを駆使して作った創作料理本。
料理はチープな食材が多いものの、まさかの組み合わせが多くて簡単そうで美味しそう。
鳥・豚・牛の三種混合肉だんごや、ポーチドローストビーフは作ってみたい。
日々の料理というのはどうしても同じようなメニューや調理法になりがちだけど、こんな組み合わせや調理でも良いんだという奇妙な創作意欲が湧いてくる。

挿絵も楽しいけど、本の方がネットよりずっと文章が読みやすく、何故かときどき劇的ビフォーアフターの口調になってたりする。
吉田戦車の人生や生活感、独特の感性などが楽しめる本。

[likelifeさんの感想 · 2011年10月15日]

読みたくなるタイトルでしょう。厳密にレシピではないんだけど。やりたくなる。自宅仕事派の友人にオススメしたくなる。逃避は人生の甘露なり。

[gomechangさんの感想 · 2011年10月12日]

差し迫った時に限って別のことがしたくなる。
そんな時に著者が思い立って作った料理の本だ。

しかし料理本といっても、詳しい作り方が載っていたりする訳ではない。
その経緯や感想が中心となっている。
著者の言うとおり、料理はポイントを抑えて勝手にどうぞということなのかもしれない。
この点には強く共感したなあ。

ところで読んでいる内に、著者の『ぷりぷり県』という別の漫画に斬新な料理が載ってたのを思い出した。
最初の方に限って実は旨いんじゃないかなと勝手に勘繰っていた訳なんだが、この本の料理とB級感が共通してるのかもなと思ったりする。
B級といっても別にランクが低いとは思わないが。

筆者があとがきに書いているが、自分も金がないなりの自炊ってのにこだわりを持ってみるのもたまにはいいかなと感じた。

[sobakasuさんの感想 · 2011年9月27日]

吉田戦車さんの漫画は一度読んだ気がするけどよく覚えていない。
年下の子に勧められたのだった。
今回はマンガでなくまったくの食エッセイ。
男一人暮らしの台所。なぜ逃避？と言えば、仕事から・妻から、逃げて主になれる場所と時間だから。
こんなに楽しく材料選びから後片づけまでできる男性がいるだろうか？
おまけに妻のご機嫌もとりつつ。
この逃避めしが作れなくなったのも、結婚して妻に育児に協力せよ（すでに家事はしている）と一人部屋を手放すよう指令が下ったからだ。
表紙に吉田さんの作っている様子が写る。
すぐそこで作っているよう。

[羊さんさんの感想 · 2011年9月25日]

駅弁を自分で作って、オリジナル包装紙まで作ってしまうところは、サスガ！！

[elodiejpさんの感想 · 2011年9月20日]

今度日本酒＋ソーダ割りをやってみよう・・・。ひやおろしの季節だし。

[bittergingeraleさんの感想 · 2011年9月17日]

吉田戦車氏の料理エッセイ、ということで期待して読みました。
締切から逃避しながら自分のためだけに作る...というシチュエーションが素敵。料理は妙に真似したくなるものばかり。挿し絵がまた面白い。お弁当の包み紙再現が、好きです。

[Meninaさんの感想 · 2011年9月14日]

吉田戦車、という名前を聞いただけで期待いっぱい。締切が近づくと台所に逃げ込み、創作料理にいそしむという・・・。レシピ本、という形では使えないけれど、お腹がすいてくること間違いなしのエッセイ。

[ズゴッ子さんの感想 · 2011年9月3日]

参考にしたいのは、自分による自分のためだけの調理を楽しみたい、という心意気。伊藤理佐がチラチラでてくるのがうれしい。

[straysheep346さんの感想 · 2011年8月16日]

料理の写真は、普通の料理本みたいに美しいとは言い難いが…文章は料理を作って食べる喜びと幸せに満ち満ちていて、楽しい気持ちになる。

料理が苦手で料理作れるようになりたいな〜と思っている人にオススメかも。

著者プロフィール

漫画家。『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『まんが親』などがあり、不条理ギャグから日常生活まで幅広い作品がある。絵本に、『あかちゃん　もってる』『走れ！みかんのかわ』。

「2021年 『ににんがし！』 で使われていた紹介文から引用しています。」