立正安国論 (まんがで読破 MD127) (まんがで読破 127)
- イースト・プレス (2013年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781610719
作品紹介・あらすじ
日本の復興に命をかけた日蓮の思想と生涯が、わかりやすく読める! 災害や戦乱が相次ぎ、民衆が不幸な生を強いられるのはなぜか。 その答えを仏の教えの真髄に求めた時、念仏信仰に支配された社会体制にいどむ日蓮の、たったひとりの戦いが始まった。 自分の信じる正道──法華経至上主義にもとづく宗教・社会改革の提言、『立正安国論』とともに。 異端者として弾圧されながらも命がけで民衆の幸福を願った、誰より強くやさしい男・日蓮。 その生涯と思想を、どんな本より読みやすく。
感想・レビュー・書評
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著者、日蓮、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
日蓮(にちれん、承久4年(1222年)2月16日 - 弘安5年(1282年)10月13日)は、鎌倉時代の仏教の僧。鎌倉仏教のひとつである日蓮宗(法華宗)の宗祖。
で、本作、『立正安国論』は、1260年、日蓮が39歳の時に、当時の最高権力者・北条時頼に提出されたもの。
執筆当時は、大地震、大風、洪水等の自然災害が相次ぎ、疫病や飢饉のために、多くの人命が失われたといいます。
その辺は、「天変・地夭・飢饉・疫癘遍く天下に満ち・・・・牛馬巷に斃れ、骸骨路に充てり」と書かれています。
その原因は何かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
法然(浄土宗の開祖)の教えが流行し、為政者を含めて人々が正法に違背して悪法に帰依しているところにある。その故に国土を守る諸天善神が国を去ってその代わりに悪鬼が国に入っているために災難が生ずる(これを「神天上の法門」という)。そこで日蓮は、災難を止めるためには為政者が悪法の帰依を停止して正法に帰依することが必要であると主張する。さらに日蓮は、このまま悪法への帰依を続けたならば、自界叛逆難(内乱)と他国侵逼難(他国からの侵略)が生ずると予言し、警告した。
信念がすごすぎます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
比叡山は武装勢力となり、三井寺と権力庇護の地位を競っている。武家=農民は貴族の不在荘園を蚕食する(自分らが耕す土地の私有を主張=年貢を払わない)闘争熾盛の鎌倉時代。是生坊(日蓮の幼名)が比叡山に“修行”に送り出されたのも、半ばは訴訟技術を会得して地頭・東条景信との訴訟を有利に運ぶためと最近には推定されている。それは成功した。“立宗宣言”の時点ではさほど過激な教義ではなく、一年間清澄寺にとどまって訴訟を担当し(勝訴し)たがやがて首都鎌倉で「法華題目唱題」布教の野心が芽生え…弾圧で思想は先鋭化し、排他的と攻撃した阿弥陀信仰の六字念佛に対置して南無妙…の七字を宣揚する理論を調える…蒙古襲来で「予言的中」と勇み立ち…それは武家政権の外交権防衛権と衝突する
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レビュー省略
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日蓮の書いた思想って、これが今の時代までずっと続いているってこと?
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わかりやすい
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革新的な新しいプランは、いつの時代も、なかなか受け入れられないんだなぁという、虚しさ、悲しさ。