- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784782602218
作品紹介・あらすじ
人生半ばを迎えた主人公たちが、ふと過ぎし日を想う時、その何気ない言葉やしぐさに心の内を垣間みる…どこか懐かしく、そしてほろ苦い16の小さな物語。
感想・レビュー・書評
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装丁が素晴らしい!
しかも出久根さんだ!!
と云う事で手にした一冊。これは書棚の贅沢品です。
短編集でサクッと読めてしまいますが、
どれも出久根さんらしい、じんわり来る&読み手の想像力を
求めてくる書き方です。
最近、この三月書房さんの小型愛蔵本シリーズでもう一冊
出久根作品が出たはずなので、そっちも読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
若いときに読んでも、このしみじみ感は伝わらないだろうなぁ。そこそこのお年なのでじんわり来た。
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2014年7月刊。1998年1月〜2011年12月までに新聞、週刊誌、月刊誌、企業誌に発表された短篇小説16編を収録。「半分コ」は3頁の短い話だが、エッセイのような話で、心に残る。総じて短い話に味がある。文庫本を読むことが多いのだが、今回は、小型愛蔵本の装丁が楽しかった。
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三月書房の小型愛蔵本シリーズの一冊をはじめて手にしたけれど、なんて贅沢な本だろう。1961年から発刊されていて、文庫本サイズなのに函入り、糸綴り、箔押しの豪華本だ。これまで様々な随筆、句、歌などが収められてきたようだが、こんな素敵な本を編んでもらえる作家は幸せだ。出久根さんらしいほのぼのした16篇に心温まる。半分実話っぽい『符牒』と『桃箸』を読むに、著者の膝の具合が気になってしかたない。ご夫婦ともにお元気でありますよう。