- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789719735
作品紹介・あらすじ
アバラット-母なる大洋イザベラ海とそこに浮かぶ25の島々の世界。亡霊たちのひそめきが響きわたる廃墟、陽光に満ちた楽園、9年にいちど卵から人間の子を孵えす鳥の棲む島、海賊たちの根城、歓楽の不夜城、そして、残忍な王が支配する真夜中の島、謎に満ちた25時の島…。異形のものどもがうごめき、昼と夜がせめぎあう。アバラットでは、すべてのことが起こりうる。どこか、まだあなたが知らないところに、"時"が"場所"となる世界がある。未知なる旅の扉は、いま、ここに開かれた-アバラットへようこそ。
感想・レビュー・書評
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二十五の怪奇な島から
なる異世界アバラット。
少女は導かれるように
イザベラ海へ。
さまざまな種族。魔法
に科学。まさに混沌。
なにより、バーカーの
挿絵が素晴らしいです。
バーカーはこの物語の
ために百枚を越える絵
を描き、
そのために四年かけた
とか。
映画化の話はなかった
ことに・・・?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キャンディが、チキンランドという現在の世界から、アバラットという、25の時間と島が連動しているというのか?そういうファンタジーの世界へ。
キャンディには、危機一髪的な事が度々襲います。
登場人物は、ほとんどが見かけがひと癖ある人?ばかり。えっ、どんな感じ?と思うと、個性的な挿絵があり、絵と一緒に物語も楽しめてしまう。そんな感じの本でした。
キャンディにはアバラットでやらなければならないことがあり、それは一体何なのか?次が楽しみです。 -
指輪物語のファンなので、「指輪物語をしのぐ」の文字を見て買ってみました。
結論から言うと、同じファンタジーでも優れている点が異なっているので、後は趣味の問題だと感じました。アバラットの優れている点は人物像ではないでしょうか。独特の挿し絵とともに、登場人物のインパクトはものすごく強い。特定の登場人物に思い入れができるところがあります。でもその世界観は指輪物語にとうていかないません。ですから登場人物重視で本を読まれる方はアバラットは大変おすすめだと思いますが、歴史、地理などを重視する方は指輪物語の方が面白いでしょう。繰り返しになりますが、アバラットはその独自性や人物のインパクトという面ではすばらしいと思いました。
あと気になったのが訳語でたまに難しい!言い回しがでてくること。ちょっと違和感がありました。全編通して難易度が一定というわけでなく、たまにひょいっと難しい言い回しがでてくるので、「おやっ?」という感じです。 -
3巻が翻訳されてないんだよね。英語苦手だけど、原著で読むしか無いのか……
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世界観もキャラクターも訳もとにかくツボ。
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あまり覚えていない、続編に手を出していないということは、つまらなかったか?
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注意!既刊途中!!
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不思議な国で次々流されてく主人公。アリスっぽい。今一つ話が掴めないのは一巻だからか?挿絵は確かに良いのだが、コレ無しだと世界観も今一つ掴みかねる。この先面白くなるのか?一冊読んでも読み終えた気がしない為評価もしにくい、ので2.7。
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アバラット
かなり奇想展開なストーリー
ファンタジーでもありスピリチュアル的でもある
本の中に描かれている絵はどれも著者本人の作品で文章よりも絵のほうが先に出来たということは驚きである。 -
この本を読んだとき近年のファンタジーではこれが最高傑作だと思った。いや、たぶん全4巻の一冊目としては最高の出来である。バーカーならではのグロテスク表現は期待を裏切らないが、それが気にならないくらいストーリーが広がる。主人公のキャンディを中心に現実世界と異次元が、時間と場所が入り乱れ、異形のものたちが蠢めく。大人が楽しむためのファンタジー。早く全部読ませてほしいんだが。