シ-ビスケット: あるアメリカ競走馬の伝説
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2003年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789720748
作品紹介・あらすじ
世界恐慌に苦しむ1938年、マスコミをもっともにぎわせたのはルーズベルト大統領でも、ヒトラーでも、ムッソリーニでもなかった。ルー・ゲーリッグでもクラーク・ゲイブルでもない。その年、新聞がもっとも大きく紙面を割いたのは、脚の曲がった小さな競走馬だった。馬主は自転車修理工から身を起こした西部の自動車王、チャールズ・ハワード。謎めいた野生馬馴らしの過去を持つ寡黙な調教師、トム・スミス。片目が不自由な赤毛の騎手、レッド・ポラード。馬の名は、シービスケット。これは、悲運の名馬と男たちの奇跡の物語である。
感想・レビュー・書評
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1930年代後期の米国を熱狂させた競走馬のノンフィクション。
登場する馬も関わる人物もみな凄いが、熱狂の背景にあったのはやはり「時代」だったのだとうら寂しいエピローグを読んで実感する。思わず息を飲むような迫力あるレース描写が素晴らしい。そして戦いがレース内だけでなく、マスコミや競争相手との心理戦にも及ぶのがスリリングだった。映画『シービスケット』を鑑賞したあとだったので、違いを読み比べることができたのもよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある自由な馬とそれを巡る人間たちのドラマ
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序盤はなかなかシービスケットが活躍しないというか、
ほとんど出てこないのでちょっと退屈に感じ
なかなかページが進まなかった。
関係者の生い立ちやら、当時の歴史背景やら
期待したものではない話が続くのがややツライ。
ただ、活躍しはじめる中盤からはどんどん先が気になり
一気に読み進められるおもしろさ。
序盤に耐える価値は十分あると思う。
マンノウォー、ウォーアドミラル、サンタアニタ・ハンデなど、
競馬好きに馴染みのある言葉が出てくるのは
読んでいて楽しい。 -
映画が有名だったので読んでみました。
これがノンフィクションなのですから、まだまだ現実も捨てたものではありませんね。競馬にはあまり興味がありませんが、なかなか楽しめる内容でした。 -
実在の競走馬シービスケットの波乱万丈のお話。
事実は小説よりも奇なり。
ラストの大勝負はジブリ絵で頭に浮かびあがった -
ウォーアドミラルとの決戦はYoutubeで見ることができました。
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2008.1.8 古本
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1930年代後半、アメリカじゅうを沸かせた一頭の競走馬と、彼に携わった人々の物語。
マンノウォー産駒でありながら、気性が悪く、脚も曲がっていて、レースでも実力が出せないビスケット。
一流の厩舎を放出され、ウェスタン出身の調教師トム・スミスに拾われたところから、彼の人生は一変、名馬への階段を駆け上がっていく。
カーディーラーとして財をなした馬主・ハワード、隻眼の騎手ポラードと、取り巻く人間たちも個性派ぞろい。
決して一流ではない人馬。数々のドラマを乗り越え、ライバルのウォーアドミラルとの一騎討ちのシーンは思わず手に汗握ってしまった!大恐慌時代のアメリカ人がビスケットに熱狂したのもうなずける。