アダムの呪い (ヴィレッジブックス N サ 1-2)

  • ヴィレッジブックス
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789730235

感想・レビュー・書評

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  •  去年読んだ『イヴの七人の娘たち』の続編のような本ですが、前作がロマンチックな物語だったのに対し、こちらはかなり殺伐とした内容です。だからこそタイトルに“呪い(curse)”なんて付けたのでしょうが。

     いわゆる利己的な遺伝子という、人間の進化や行動が遺伝子によって支配されているという主張に基づいた内容で、女性を増やそうとするミトコンドリアDNAと男性を増やそうとするY染色体の壮絶な戦いが語られています。

     で、どうやらY染色体の歩が悪いようで……そのうち男性は絶滅してしまう? もちろん従来の繁殖方法を取り続ける限り男性だけが絶滅することありえないし、仮に何かが起こるとしてもずいぶん未来の話ですが。

     ただ、性別というものが普段思っているほど普遍的ではないことは理解できました。色々物議を醸しそうな記述もありますが、そこそこ面白い一冊です。

  • 2008/1/14 購入

  • 20070126

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著者プロフィール

オックスフォード大学名誉教授。人類遺伝学の国際的権威。古代人骨からのDNA採取の成功や、ミトコンドリアDNA解析による人類の系図の解明などで知られる。著書に『アダムの運命の息子たち』など。

「2020年 『アダムの運命の息子たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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