精神科における予診・初診・初期治療

著者 :
  • 星和書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791106219

感想・レビュー・書評

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  • 診断をするとき、まず考えるのは心因ではなく外因、その次に内因で、心因はあくまでも最後に検討するものというのは忘れがちなことではないかと思う。津川先生の『精神科臨床における心理アセスメント入門』にも「いかにも心因性に見えるものこそ外因・内因を疑え」と記載があったが、まずは心因性以外を疑う視点は忘れないようにしたい。 どんなふうに患者さんに会い、何を目的としてどんなことを聞くのか、重要なエッセンスがぎゅっとつまった本だと思う。青木先生の『こころの病を診るということ』ともあわせて、何度も読み返したい。

  • 自分の出身大学で予診を取る際に勧められた本。精神科医としての最初期に読んだので印象深い。おそらく最も精神科医に読まれている本では?
    帯の通り、精神科臨床の知恵と良識が記されている。

  • 精神科における初期治療に関する本。自分にとっては若干専門的な内容が多かった。

    正確に関し、うつ病とメランコリー親和型性格、循環性格強迫性格、自己愛性性格、そして統合失調症と分裂性格、内向性格、反抗期を持たの音まで自己主張の少ない子との関連とは、少なくとも今日の日本ではかなり高い。

    心理的不調の原因となり得る出来事としては、過労、対人葛藤、離別もしくは死別、試験などによる試される状況、遭難、日常環境の比較的急な屈折的変化、過酷な非日常的環境に投げ込まれること、が挙げられる

  • 古いけれど読みやすい、初学者におすすめの本

  • 中堅になって読んでも役に立つし、新たな気づきがある。

  • 精神科病院の実習でお勧めされた本書。当時は絶版されてしまったと聞いていたが、本屋を回っている際に偶然出会い、再版されていたことを知った。おすすめの通り本当に名著だと思う。普通の教科書は出来るだけ客観的かつエビデンスのある情報で満たされている。確かにそれも役立つのだが、臨床現場では熟練者のセンスの方が納得できることが多い。そんな熟練者のセンスをできる限り文字化してくれた本書は初学者必読の本であると思った。

  • ちょっと古い感じがした

  • ポリクリの時に研修医の方に紹介してもらい読んだ。入院や外来や様々な形での患者さんとの関わりを見ながら読んでいくのは、「精神科医とはそもそもどんな仕事なの?」の概観を少しでもとらえたいといろいろな側面を考えるのによかった。
    もっと実務を担う時になったらまた、実務的なヒントを貰いに戻ってくる本だと思う。

  • 定期的に読み返したい本。
    精神科で働くにあたっての基本のキ

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