現代思想 2022年2月号 特集=家政学の思想

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791714261

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  • ハウスとホームの違い。ホームは人間性をも含む。

  • 【特集】家政学の思想

  • 【書誌情報】
    『現代思想2022年2月号 特集=家政学の思想』
    定価:1,650円(本体1,500円)
    発売日:2022年1月27日
    ISBN:978-4-7917-1426-1

    ◆暮らしから考える人新世
     コロナ禍における暮らしを考えるにあたり、「家政」について改めて注目が集まっている。人新世時代において、われわれの生活はどのように変容しているのか。エコフェミニズムの知見や、ケア論などの観点も取り入れながら、家政学を基軸に、その思想と実践をつなぐ。
    http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3656

    【目次】
    [家政学とはなにか]
    家庭という時空 / 川上雅子
    新型コロナ・パンデミックと家政学 / 倉元綾子 
    家庭における「潔癖」と「抵抗」――高度経済成長期の「家庭小説」をめぐって / 野崎有以 

    [討議1]
    ケアの家政学 / 阿古真理+藤原辰史 

    [家庭科教育の現在]
    家政学における住居学、そして住教育の意義 / 宮﨑陽子 
    家庭科教育にどのように関わってきたか / 村山純一 

    [ケアの倫理]
    有償家事労働の位相から「家政」を考える / 平野恵子 
    日本の食マネジメントは倫理的消費に向かうか?――生協をフィールドとした調査研究をベースに / 近本聡子
    奴隷・女・移民――家事/ケアワークをめぐる断章 / 佐藤靜

    [歴史のなかの家政]
    ヒーブ(HEIB)の日本的展開をめぐって――消費・ジェンダー・企業社会 / 満薗勇 
    居住生活の境域と縁――ドメスティック・ディスタンスⅡ / 須崎文代 
    松田道雄の保育思想 / 和田悠 
    近代日本における栄養思想の普及のプロセス――佐伯矩の食事実践介入と女性たちの反発 / 巽美奈子 

    [討議2]
    エコノミーとエコロジーの思想史――経済学が不可視化したものを掘りおこす / 重田園江+桑田学

    [暮らしのなかの自然]
    弁当と野いちご――あるいは「ほんもの」という食の倫理 / 福永真弓
    近代都市の惣菜史――「火」を買う・借りる・共有する / 湯澤規子
    湿地のエージェンシー、ぬかるみのフィクション――ディーリア・オーウェンズ『ザリガニの鳴くところ』と人新世の物語 / ハーン小路恭子 
    超身体性――ステイシー・アライモへのインタビュー / S・アライモ/J・クズネツキー(聞き手)/森田系太郎訳

    [連載●科学者の散歩道 第八三回]
    サイエンスの日本語をめぐって――学問の位置は? / 佐藤文隆 

    [連載●ポスト・ヒューマニティーズへの百年 第二二回]
    絶滅のオルガノンとしての哲学――ブラシエ 6 / 浅沼光樹

    [連載●タイミングの社会学 第一五回]
    時間‐空間の伸縮(上)――強制撤去に抗する道路封鎖 / 石岡丈昇 

    [研究手帖]
    無知から見る科学の歴史 / 鶴田想人 

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著者プロフィール

1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。2006年、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房)で日本ドイツ学会奨励賞、2013年、『ナチスのキッチン』(水声社/決定版:共和国)で河合隼雄学芸賞、2019年、日本学術振興会賞、『給食の歴史』(岩波新書)で辻静雄食文化賞、『分解の哲学』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞。著書に、『カブラの冬』(人文書院)、『稲の大東亜共栄圏』(吉川弘文館)、『食べること考えること』(共和国)、『トラクターの世界史』(中公新書)、『食べるとはどういうことか』(農山漁村文化協会)、『縁食論』(ミシマ社)、『農の原理の史的研究』(創元社)、『歴史の屑拾い』(講談社)ほか。共著に『農学と戦争』、『言葉をもみほぐす』(共に岩波書店)、『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社)などがある。

「2022年 『植物考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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