修復的司法の探求

著者 :
  • 成文堂
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784792316020

作品紹介・あらすじ

絶望の淵に沈む被害者、社会から排除される加害者、不安と疑心と敵意に満ちたコミュニティの修復はどうしたら可能か。修復的司法は、これまでの刑事司法が念頭になかった「被害者・加害者・コミュニティの癒し、回復、再生」を課題とする。

感想・レビュー・書評

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  • 罪を犯したもの、被害者、社会が対話をするという修復的司法のあり方自体、現実には限局的な運用でしか許されないだろうと思う。しかし、司法が犯罪者を社会的に隔離するだけでは本当の解決にならない。隔離されたものは孤立し、社会との接点がなくなり、少なからぬ割合で同じ過ちを繰り返すだろうからだ。接点がなければ犯罪被害者に生じる苦しみや怒りに思いがいることもない。より罪のない社会を実現するために司法があるとすれば、我々は長期的に見ると緩やかにではあるが修復的司法のような方向性を採用するようになるだろう。

  • ちらっと見て、ちょっとメモをとって返却

  • 修復的司法とは犯罪を社会の損害と捉えその欠損を加害者、被害者、第三者皆で埋め合わせていこうという発想(だったと思う…)人は多様でそれぞれに様々な考え方をする。制度の崇高な理念と現実の適用の難しさが本全体を通じて伝わってくる。

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著者プロフィール

高橋 則夫(たかはし・のりお):1951年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。早稲田大学法学部教授を経て、現在、早稲田大学名誉教授。法学博士。著書に、『刑法総論』『刑法各論』『共犯体系と共犯理論』『刑法における損害回復の思想』『修復的司法の探求』『規範論と理論刑法学』(すべて成文堂)。

「2024年 『刑の重さは何で決まるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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