- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794219701
作品紹介・あらすじ
中国共産党は「亡党亡国」を恐れて熾烈な権力闘争を繰り広げてきた。朝鮮戦争も台湾への攻撃もそれを隠すための戦いだった。だが貧富の格差、少子高齢化がどこよりも深刻化する今、もはや中国は戦争などできない。党存続の崖っぷちに立つ中国に残された唯一のカードが、尖閣その他をめぐる日本への「挑発」なのである。だから日本は絶対にこれに乗ってはならない――。
感想・レビュー・書評
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もう5年も前に書かれているものである。2013年1月に著者が逝去しまわれていることが残念でならない。
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中国の一部が理解できるが。登場人物に対する知識が少なく理解が難しい。一筋縄ではいかない。
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江沢民、胡錦濤、習近平、の違いが理解できていない私には、圧倒的な情報量に圧倒された。一度の通読では到底理解しきれない。
が、根本的な構図は理解できた。既得権益層の太子党は現状を維持することを最優先する。文革のような経済的混乱は、スーパーリッチのためにも、さらには一般大衆のためにもならない。
一方で疑問に思うのは、戦争に訴えないという結論だ。米国にミサイルを打ち込むことはなくとも、周辺国への圧力は掛けつづけるだろうし、局所的な緊張状態は続くであろう。偶発的な衝突をコントロールし続けられるだろうか?
通して見たときに、結局中国は清国の昔から大して変わってないのだろうと思う。悪いことではないが、和平演変のリスクは高まり続ける。