それでも戦争できない中国: 中国共産党が恐れているもの

著者 :
  • 草思社
2.25
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794219701

作品紹介・あらすじ

中国共産党は「亡党亡国」を恐れて熾烈な権力闘争を繰り広げてきた。朝鮮戦争も台湾への攻撃もそれを隠すための戦いだった。だが貧富の格差、少子高齢化がどこよりも深刻化する今、もはや中国は戦争などできない。党存続の崖っぷちに立つ中国に残された唯一のカードが、尖閣その他をめぐる日本への「挑発」なのである。だから日本は絶対にこれに乗ってはならない――。

感想・レビュー・書評

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  • もう5年も前に書かれているものである。2013年1月に著者が逝去しまわれていることが残念でならない。

  • 中国の一部が理解できるが。登場人物に対する知識が少なく理解が難しい。一筋縄ではいかない。

  • 江沢民、胡錦濤、習近平、の違いが理解できていない私には、圧倒的な情報量に圧倒された。一度の通読では到底理解しきれない。
    が、根本的な構図は理解できた。既得権益層の太子党は現状を維持することを最優先する。文革のような経済的混乱は、スーパーリッチのためにも、さらには一般大衆のためにもならない。
    一方で疑問に思うのは、戦争に訴えないという結論だ。米国にミサイルを打ち込むことはなくとも、周辺国への圧力は掛けつづけるだろうし、局所的な緊張状態は続くであろう。偶発的な衝突をコントロールし続けられるだろうか?

    通して見たときに、結局中国は清国の昔から大して変わってないのだろうと思う。悪いことではないが、和平演変のリスクは高まり続ける。

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著者プロフィール

鳥居 民(とりい・たみ)
1928年(昭和3年)、東京牛込に生まれ、横浜に育つ。水産講習所を経て台湾政治大学へ留学。台湾独立運動に関わる。現代中国史、日本近現代史研究家。代表作であるシリーズ『昭和二十年』(全13巻)は、執筆に1975年ごろから準備し40年ほどを費やした。左翼的な史観にとらわれていた日本の現代史研究に、事実と推論をもって取り組む手法で多大な影響を与える。他の著書に『毛沢東 五つの戦争』『「反日」で生きのびる中国』『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』『鳥居民評論集 昭和史を読み解く』(いずれも草思社文庫)などがある。2013年1月急逝。享年八十四。

「2019年 『文庫 山本五十六の乾坤一擲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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