異形の維新史

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 34
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794220172

作品紹介・あらすじ

幕末維新期とは、じつは、混沌、メチャクチャな時代だった。幕末の公家社会では関白が色恋沙汰で旗本に陰茎をちぎられ、戊辰戦争では官軍先遣隊の博徒たちが横暴の限りを尽くし、岩倉使節団の船中では士族が会津の女子留学生をナンパして裁判沙汰となり、陸軍病院では美女の陰部を医師たちが興味本位で解剖した。本書では、そんな正史には取り上げられない「異形の事件」にスポットを当てる。歴史好きにお勧めしたい、かつてない面白幕末維新小説である。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史の陰に、日常有り。

  • とかく幕末史となると龍馬や晋作、西郷らが活躍する華々しい物語がほとんどだが、本書はまさに天地がひっくり返る動乱期にうごめいた社会の溢れ者やこの機に乗じて一儲けしようとしたもの(神職を含む)たちの物語である。裏社会の出来事なので実証にとぼしくゴシップニュース的なものになっているのは残念だが、考えてみれば当時としても龍馬のような国士やヒーローばかりではなく、こんな人種が大勢居たことは何ら不自然ではない。

  • 他の人のレビューに”くだらない”の一言がありましたが。
    そこまで一刀両断に言うのはちょっと言い過ぎかも
    と思いましたが。でも、それでどうしたの?という内容
    が多かったかと。

  • くだらないの一言。

  • 色々な切り口で幕末のエピソードを短編で書かれている。ステレオタイプな幕末記ではないが面白い話はわずか。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784794220172

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著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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