文庫 地獄は克服できる (草思社文庫 ヘ 1-7)

制作 : フォルカー・ミヒェルス 
  • 草思社
3.36
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本棚登録 : 88
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794224552

作品紹介・あらすじ

ヘッセは少年時代にエリート神学校から逃げ出して以来、何度も挫折を繰り返して、
50、60歳になってようやく落ち着いた生活をスイス南部の家で送った。
二度の離婚、家族の死や病気、二度の世界大戦をはさんで社会も大荒れだった。
その中で心身ともに疲れ果て何度も自殺願望を抱き、うつ病に悩まされた。

本書はその間に書き記したこうした心の悩みからの脱出法や
苦しみとの付き合い方などについてのエッセイや断章をまとめた本。
これらはストレスに悩む現代人のための妙薬ともなるだろう。


地獄は克服できる

ささやかな楽しみ
無為の技
眠られぬ夜
精神の富
古い音楽
都市
おまえはほんとうに幸せか?
日記の一部
芸術家と精神分析
雲におおわれた空
不安を克服する
つねに新たな自己形成を
苦しい道──メールヒェン
日記──ある病ののちに
内省
神経過敏症の疑いあり
町への遠足
心理学
不可能なことを新たに試みる!
夏の鉄道旅行
花火

感想・レビュー・書評

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  • 気になった章だけ読んだ。正直、文章の内容がわからないところがたくさんある。でも、だからこそ癒される文章が際立っている。
    ヘッセはとても不器用な人間だったのかもしれない。自然を感じることに幸福を感じるところが素敵だと思う。あと、どんな苦難や不安も真正面から堂々と受け止めている感じが伝わってきて尊敬する。

  •  ヘルマンヘッセの作品は、「庭仕事の愉しみ」や「人は成熟するにつれて若くなる」など楽しく読了しました。今回の「地獄は克服できる」(後に「人生を乗り切る」に改題)(2001年刊行、2020年文庫)という作品は、なんだか難しくてよくわかりませんでした。ヘルマンヘッセは50歳を過ぎた頃から落ち着いた生活をスイス南部で過ごしたそうです。若い頃は、二度の離婚、家族の死や病気、二度の世界大戦など苦労が多く、心身ともに疲れ果てた日々だったそうです。

  • ふむ

  • ★★★2021年4月★★★


    頑張って読んだが、内容が難解でよく理解できなかった。

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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