難読漢字の奥義書

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 51
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794225054

作品紹介・あらすじ

難読漢字をどう読むか。
テレビやネットでこの種のクイズが大流行だが、
答えにたどり着くためには、ただ暗記するだけでなく、
漢字の読み方の基本的なルールを知っておくと便利である。
というよりも、ただどう読むかを知るよりも、
実は漢字の読み方には漢字の歴史や日本語の歴史が隠されており、
その由来を知ることの方がもっと面白いのである。

この本は漢字学で様々な興味深いエッセイを書き続けてきた著者が
「難読漢字」をきっかけとして興味津々の話題を提供する、
クイズ形式を借りた漢字・日本語についての読み物である。
難読漢字の読み方のさらにもう一段上の読み解き方や
楽しみ方の極意を教えよう、と説く。

「白膠木」(ぬるで、植物名)「特牛」(こっとい、地名)
「破落戸」(ごろつき)「賑恤」(しんじゅつ)などは読めるだろうか。
あるいは「撓わに」(たわわに)「窈窕と」(ようちょうと)
「不貞寝」(ふてね)「顳顬」(こめかみ)などはどうだろうか。
一つ一つの難読漢字の背後には、「どう読むのか?」よりも
さらにおもしろい、「どうしてそう読むことになったのか?」という
物語が横たわっている。「古代中国の人がどういう工夫をしてきたか」
「日本語を漢字で書き表すときに日本人がどういう工夫をしたか」など、
もっと奥深い漢字の世界に参入することができる本である。

感想・レビュー・書評

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  • 知るほどに奥深い いろいろ日本語本特集|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/287041

    難読漢字の奥義書 | 話題の本 | 草思社
    http://www.soshisha.com/book_wadai/books/2505.html

    難読漢字の奥義書 | 草思社
    http://www.soshisha.com/book_search/detail/1_2505.html

  • 日本語の漢字の中には簡単な感じであっても
    難しい読み方があります。

    二文字の熟語でも、一文字目を音読み、二文
    字目を訓読する「重箱読み」や、その逆の「
    湯桶(ゆとう)読み」などがあります。

    漢字は表意文字とも言われるので、字面から
    何となく意味を推察できるますが、中には全
    く関係ない「当て字」であることも多いです。

    それでもサラッと読んでしまう日本人で凄い
    の一言でしょう。

    同じ言葉でも読み方が変わる言葉もあります。
    「気骨」(きぼね)=苦労、(きこつ)=強
    い意志の力
    「名代」(なだい)=評判が高い、(みょう
    だい)=代理人

    漢字の世界の奥深さを学べる一冊です。

  • いやマジで読めない…まだまだだな自分…

  • 811-E
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著者プロフィール

円満字二郎(えんまんじ・じろう):1967年生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典などの編集を担当。2008年に独立。現在は、ライターとして漢字に関する辞書やエッセイなどを執筆するほか、東京や名古屋のカルチャーセンターで漢字に関する講座を持つ。著書に、『語彙力をつける 入試漢字2600 』(筑摩書房)、『漢字が日本語になるまで』(ちくまQブックス)、『漢字ときあかし辞典』『部首ときあかし辞典』『漢字の使い分けときあかし辞典』『四字熟語ときあかし辞典』(以上、研究社)、『漢字の動物苑』(岩波書店)など多数。

「2023年 『高校生のための語彙+漢字2000』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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