町からはじめて、旅へ

著者 :
  • 晶文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794955463

感想・レビュー・書評

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  • 「チャイチャイブー」なんて、すごいじゃないか

    チャイチャイブーとは「Chichibu」つまり秩父丸、大戦前の移民船の名前だ。
    片岡は若い頃ハワイの公園で過ごす日系の老人から、昔話を聞き出して膨大なメモをとったという。このエッセイにはそんな体験が惜しげもなく盛られている。そのひとつひとつが、小説の題材になりそうな逸話ばかり。
    ハワイ本はいまも多い。でも彼の描いたハワイは、彼にしか書けなかったハワイというわけでもない。自分がハワイへ行って、公園に佇む日系のご老人と会話することができれば、いまでもこんな話が聞けそうな気がする。そんな気にさせてくれる。
    旅の楽しみ方と、そこで得た豊穣な体験をなんでもないことのように披露してくれる。明らかに昔の本だが、それだけに貴重な本だ。

  • 89026

    30 1974~6年にかけてのエッセイ。旅やハワイについて語る。

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    ※再読

    ベストセラーの構造/中島梓

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    31 出版不況の時代におけるベストセラーの発生要因を分析し、知的中流階級のマスメディアを媒介にした共同ムラ幻想を暴く。

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    ※廃番

    世紀末にっぽん/畑山博

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    6/1 取り上げられている数々の「世紀末的現象」の中には既に自明のものになってしまったものも多いようだ。

  • 700

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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