- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794966032
作品紹介・あらすじ
乙女にとって、古本屋さんは蚤の市。おこづかいで買えるものから、宝物を探すのが得意です。思いがけなく恋をしたら、たくさんの人に知らせたい!喜びを分かち合いたい!そんな思いが、本になりました。おしゃれリーダーに学ぶファッションテキスト。センチメンタルな詩集。ギャルパワー全開の痛快小説。ゴス少女のための耽美文学。フォアレディース・シリーズ。もっと映画が楽しくなるお役立ち本。森茉莉、網野菊、植草甚一、カポーティ、安井かずみ…。誰もが絶賛する名作より、自分の心に響く一冊を探し求めるのが乙女道。その道しるべとなる本と、今後読みつがれるであろう定番を紹介する、古本セレクトショップです。
感想・レビュー・書評
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女性にオススメの本が選ばれている。
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図書館
『オードリーとフランソワーズ』に続いて読んだ本。こちらでも気になる本があったので嬉しい。
私も古本屋でステキな本を見つけたいな。 -
昔よりもさらに“おしゃれ○○”に食指が動かなくなった自分を発見する悲しい結果となった。
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トロニカがステラプレイスチャレンジショップに出店してたので見かけて購入。フォア・レディースシリーズを扱った一章が特に個人的に興味をそそられる。安井かずみの自己啓発路線以前の本やアルバムに触れてみたくなる。安井かずみ「空にいちばん近い悲しみ」(For Ladies35)、安井かずみ、加藤和彦「ワーキングカップル事情」新潮文庫、加藤和彦エッセイ集「優雅の条件」など。ほかに読みたくなったのは、カポーティ「叶えられた祈り」、黒柳徹子「チャックより愛をこめて」、イーヴリン・ウォー「大転落」、田中康夫「ぼくだけの東京ドライブ」、獅子文六「コーヒーと恋愛」、高橋源一郎「朝、起きて、君には言うことが何もないなら」かな。
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読みたい本ばかり。他の人の本棚を覗くのって、本当に楽しい。
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(『文学少女の友』評からの続き)
さて今度は、千野さんが引用している山崎まどか『ブック・イン・ピンク』を読んでみることにしました。引用部分は
「そう、お洋服やインテリアや茶器、ご馳走について触れていないミステリーなんて、私は読みたくないんです!」
ときている。これを読めば、千野さんのミステリ観がなんとなく分かるかも。
わっ、面白い!刺激的なブックガイドだ。
知らない本が多いので悔しいし、黒柳徹子『チャックより愛をこめて』をとりあげているのも嬉しい。そうそう、文筆家としての黒柳さんってもっと評価されていいよね。
黒い服を好む人のための本棚は、野溝七生子、アイリス・マードック、柴田元幸、山尾悠子、ヴァージニア・ウルフ……あまりの趣味のよさにあきれてしまいます。
スラプスティックな本棚にあるのがレーモン・クノー『文体練習』に和田誠『倫敦巴里』てのもにくいけど、小林信彦『世界の喜劇人』は新潮文庫にもある(あった)のにわざわざ中原弓彦名義の晶文社版を挙げているところがスノビッシュでよい。
ただ、ミステリに関しての記述には一言言いたい!
「私のイメージだとディクスン・カーはポール・マッカートニーのようなミュージシャン。ポップスの絶対基準としてのビートルズ」(P62)
ええ~っ!なにが悲しうてあんなバカ殿様が絶対基準になるんですか。基準はアガサ・クリスティーとエラリイ・クイーンの方でしょう。
乱暴な分類でいうと、クリスティーが好きな人は物語派、クイーンが好きな人は論理派かな。カーが最高っていうのは、物好きの部類ですね。もちろんけなしているわけじゃないけど。物語派がもっと重厚になればドロシイ・L・セイヤーズで、今の英国ミステリはこちらが主流かな。クイーンの弟子はアメリカよりも日本にいきなり現れたようだけど、クイーン至上主義者っていうのは私にはよくわからない(だから北村薫さんのことも本当はよくわかってないんだろうと思います)。『ギリシア棺の謎』や『第八の日』には感動したけどね。
山崎さんはミステリのガイドブックとして瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』と小泉喜美子『メイン・ディッシュはミステリー』を対立させて論じ、
(ほかには『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』『ミステリー倶楽部へ行こう』『100冊の徹夜本』を紹介。うーん、見事)
瀬戸川さんよりは小泉さんをとるといっているけど、私だったら両方とる。この二人が対立するものだとは思えないもの。
たぶん私のミステリの中心にはクリスティーがいるからで、クリスティーは瀬戸川さんが好きな発想の輝きも、小泉さんが好きな贅沢な雰囲気も、両方持っているのです(あまりポップではないけど、私にはそれくらいがちょうどいい)。『五匹の子豚』のウィリアムズ先生の部屋なんて忘れられないな。好みではないけど敬意を払うべき部屋、という感じで。
私にとってミステリというのは「なんでもあり」。
居心地のいいホームグラウンドでもあるし、
地図を広げるための道標みたいなものでもある。
私にとってはジェーン・オースティン『エマ』も森絵都『カラフル』も斉藤美奈子『文壇アイドル論』も、みんなみんなミステリです。それも、とびっきり上等な!
ミステリ観は人によって違っていて、私が池上冬樹さんを好きなのは、不得手なジャンル、ハードボイルドを使って、独自の文学地図をどんどん広げているからです。
「そうか、こういうミステリの進め方もありなんだ!」と感心する。
まさにセンス・オブ・ワンダー。
ん~、『文学少女の友』から遠いところまで来てしまったけど、
こうしてみると全然どっちつかずじゃないな。ミステリ擁護の弁にしか見えない。
結局本人がミステリ好きなんだから、そうなるしかないんですよね。
だから千野さんには反感を持ったんだな。申し訳ないけど。
けれどもミステリの好みを再確認できたんだから、感謝すべきなのかもしれない。
ただ最後に一言。
「少年探偵団 is dead、赤毛のアン is dead」を
「ミステリが私を棄てたのです」と結んでいますが、
これはいかがなものでしょうか。
御自分でお捨てになったんでしょう?
自己責任という言葉は、こういうときにこそ使われるべきだと思いますよ。
2007年10月29日記 -
「オードリーとフランソワーズ」でも語られた本に対する思い入れをさらに深く語っています。個人的に「オードリーと~」よりこちらの方が好み。入手困難な絶版本から忘れ去られた過去のベストセラー、これから長く愛されそうな新しい本まで幅広く紹介されています。テーマごとにセレクトされた本は、どれも「読んで見たい!」と思わせるものばかり。本選びだけでなく、興味を持たせる紹介の仕方も参考になります。
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女の子向けの古本が載っています。
ポップは感じの本が多いと思います。
古本屋さん巡りをしてみたくなる1冊。 -
乙女のための素敵な本がたくさん。
分類の仕方が素敵で可愛いの。
「夢見がちな人のための本棚」がすき。