- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794968319
作品紹介・あらすじ
ケンタウロス、やまたのおろち、チェシャ猫……人間の夢と恐れ、そしていまだ神秘の底に眠る宇宙の謎が、互いに響きあって生まれた幻の動物たちの一大ページェント。
迷宮の作家・ボルヘスが、おびただしい数の文献をつぶさに探り、人類が創造した古今東西の空想上の生き物を一挙集成。かつてない魅惑の書物。
1974年邦訳初版を読みやすく改版。スズキコージの新画12点を新たに収録。
感想・レビュー・書評
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古今東西の神話や物語から集めた想像上の生物の幻獣辞典、アルファベット順に網羅されています。
今では、アニメやゲームの世界でもお馴染みの幻獣からマイナーなものまで記載されてて無駄に楽しめます。
イラストが少ないので記述を読んで想像することが大事なんですが、この本は原典から忠実に記述を引用してる点が評価に値すると思います。
ファンタジーものの映画やアニメの影響で幻獣のイメージが固定化してるんですが、出どころとか知らなかったので学術書のようでいいですね。
「ゴーレム」「セイレーン」「ケルベロス」「ケンタウロス」「フェニックス」「ドラゴン」「バハムート」etc
日本からは「ヤマタノオロチ」と「神(地震鯰)」がエントリーしてました。
幼少期にこの本に巡り合っていれば存在を疑わなかったと思うのですが、昔の人は信じていたのかな?想いを巡らせながら眠りにつけば逢えそうな予感がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20201125
幻獣系の事典などの比較読みのひとつ。
家にある本の大型本、の新版。
文字が読みやすくなって、古かった訳が現代風になってた。
やっぱり大型本はいいなぁ〜みたいな。 -
なんか思ったのと違ったな???
文学作品や民話に残る幻の生き物が各種載ってますよ的な??
全然知らないのいっぱいあったな・・・ -
文学
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よくある特定の神話のケモノだけ、というわけではなく、様々な国の、さまざまな寓話、伝説、小説や有名な作家が想像したものまで、ほんといろいろな想像の生物が出てくる。
よくこんなに集めたな、と思った。
どれも出典と共に簡潔にまとめられており、興味深い。
日本の獣は、ヤマタノオロチや創世神が出てくる。
私が好きな獣の話はフランツ・カフカの「ある雑種」。
ほんわかあったかく、でも切ない気持になります。