- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794973719
作品紹介・あらすじ
実はカウンセラーもこんな心の問題を抱えている!第一人者が実践してきた「自分で自分をケアする方法」をまとめて公開。『セルフケアの道具箱』と一緒に読みたい、みんなのカウンセリング副読本。ロングセラー『セルフケアの道具箱』の著者が、自ら実践しているセルフケアをまとめて大公開。カウンセラーを目指した経緯、さまざまな心理療法との出会いから、自らの不調・不安(多動、ギャンブル依存、喫煙癖、共依存の母親との関係etc…)に対して実践してきたコーピングまで、実体験に基づくセルフケアメソッドを惜しげもなく披露。『セルフケアの道具箱』と一緒に読みたい、みんなのカウンセリング副読本。イラスト・細川貂々。《スキーマ療法では、過去のトラウマや今抱えている生きづらさ、その人の人生そのものについて語り合うことが多く、そういうとき、「先生(伊藤)のトラウマや生きづらさや人生についても知りたい」と思うクライアントが少なくないようで、問われれば、率直にお伝えするようにしています。そのような私自身の自己開示によって、クライアントとの相互理解が進んだり、クライアント自身の自己理解が深まったりすることが少なくありません。読者が「まだ出会わぬクライアント」だとしたら、それらの方々に、私自身の実践や体験についてお伝えすることに、なにがしかの意味があるのではないか、と思うようになったのでした。》(「はじめに」より)【本書の内容より】●自動思考に対するマインドフルネスについての話……空に浮かぶ雲に自動思考をタイピング/シャボン玉かタンポポの綿毛をフーっと吹く/うんこのイメージ●マインドフルネスの普段使いについての話……食べる/触る/においを嗅ぐ/歩く/家事/●呼吸に親しみ、呼吸と仲良くすることについての話……待ち時間呼吸法/アロマ呼吸法/リフレッシュ呼吸法/●「思い直し」の技術である認知再構成法についての話……「自動思考」と「助ける思考」を対話させる/つらい感情を受容し、ひたすら優しい言葉をかけ続ける/イメージのなかで納得のいくストーリーを作る/●問題解決法という最強の対処法……翌朝の早起きが嫌で仕方がないときの問題解決/トイレ掃除をこまめにするための問題解決/難しい専門書を読み進めるための問題解決/痴漢撃退のための問題解決/母の入院先を見つけるときの問題解決/●衝動的かつアディクション的な特性でいろいろやばかった話……ゲーム/競馬とカジノ/万引きで捕まっちゃった!/●両親に巻き込まれ続けてきた話/●私が実践しているスキーマ療法……早期不適応的スキーマを手放す/チャイルドモードへのアクセスとケア/etc…
感想・レビュー・書評
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軽いノリの本かと思って読み始めました。同作者の「セルフケアの道具箱」がそんな感じだったので。したら、作者の過去やらスキーマなどが赤裸々に記されていて、かなりの読み応え。自動思考を「うんこ」に例える方法はなるほど、実践してみよう!と思わされました。
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カウンセラーになるまで、そしてカウンセラーになってから、家庭環境…カウンセラーと言う立場から誰かの助けになればと思いやりを持って書いてくださっていることが感じ取れます。
マインドフルネスも認知行動療法も知っていますが、もっと簡単で何も感じないような魔法があるのではないかと考えてしまいます。
人生は決して簡単ではなく、忘れることも向き合うことも自分を認めることも、全て自分でコントロールする必要があるとこの本を読んで実感しました。
著者の生い立ちの中には、大変なことがあったり、それでも前向きにカウンセラーを続ける著者にエールを送りたいなと思いました。 -
プロのカウンセラーはどんな風にストレスに対処しているのか単純に興味を持った。
頭に浮かんでくる考え(自動思考)を書き出して、例えば、シャボン玉に消えていくイメージを作ったり、マインドフルネスをしたり、いろんな方法があるんだなと思った。
スキーマ療法についても書いてあったが、一部の方法しか書かれてなかったので、もっと深く学びたい。
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★マインドフルネスの定義
今、この瞬間の自分の体験に、評価や判断をすることなく、注意をむけ、ありのままの気付きを受け止める
★認知行動療法・問題解決法
①何が問題か、を理解する
②解決策をイメージする
③解決法を実行する
④結果を検証する
自分自身の人生を自分らしく主体的に生きるための思想であり技術。
★認知再構成法
認知焦点を当てた「思い直し」の技法
★スキーマ療法
チャイルドモード(自分の本当の気持ち)を大事に生きる
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認知行動療法を実践している尊敬する著者が自分に対しても心理療法を実践していることが赤裸々に書かれていて、とても良かったです。家族の自己開示は書くことができて癒しになったし乗り越えたのだろうと感じました。認知行動療法を実践してるのに、なぜうつになってしまったのか不思議に感じていたけれど、本書を読むことで納得できました。
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『セルフケアの道具箱』の人だ!あれ読みやすかったし、ためになることがいっぱい書いてあったから、こっちも読んでみよう〜…と、軽めの気持ちで手に取りました。
予想どおり読みやすく、予想以上に有益で、予想外にインパクトのある一冊でした。
認知行動療法、マインドフルネス、スキーマ療法については、素人でも知識を得て実践すれば役立てられそうだと、興味を持ちました。
そして著者のさまざまな体験談に、笑ったり共感したり、考えさせられたり。
特に最後の方に出てくる家族関係の話…自分と重なるところがあって、読んでてちょっと苦しいような気分になりました。
こういう場面こそスキーマ療法の出番なのでしょう。 -
第3章が面白かった。暴露部!笑。
お母様に縛られていた過去については少し共感するものがあった。父を罵るところは我が家と一緒!私はひとりっ子だから母の変さとヤバさをとにかく誰かと共有したかった。先生は下に妹さんがいるようなのだが、無傷という訳にはいかなかったのだな…。生徒が悩みを打ち明けてくれるのは嬉しいけれど私は魂が抜かれるというか何となく悩みが移ってくる感覚があるから、カウンセラーの先生に頼りまくり。カウンセラーの先生はどうやって心を保っているのかすごく知りたかった。 -
自動思考をマインドフルネスする方法がかなり面白かったし、実践しやすい。
マインドフルネスの普段使いも参考になった。
隙間時間を呼吸に意識を向ける時間にするのは良さそう。