天地驚愕のミステリー (宝島社文庫) (宝島社文庫 C お 1-1)

制作 : 小山 正 
  • 宝島社
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本棚登録 : 26
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796672191

感想・レビュー・書評

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  • 少なからずミステリ要素を期待して読むと肩透かし。
    バカミス、として読むにしてもなんだかな…感、「おバカショートショート集」くらい

  • 各種「バカ」を取りそろえたバカミスアンソロジー。
    鳥飼否宇さんの面白かったなぁ。ああいう仕掛け大好き。山口雅也さんのはあれバカミスなの…か?普通に面白かったけど。
    私の中のバカミス定義というと…最初から「バカ」を目指して描かれたものは除外で、あくまで真面目に書かれているのに奇想天外すぎて笑いがこみ上げてくるもの(※ここ重要。腹が立ってしまうと壁本になる)というマイバカミス定義に合致するのは北原尚彦さんのだけだったような気がする。もちろんこれは私の勝手な定義であって、人それぞれに思う心のバカミスがあっていい。編者の方のバカミス愛が素晴らしかった。あとがき読んでると、もはやこの世に存在するミステリにバカじゃないものなんてあるのか!?と思ってしまった。バカでもなんでも楽しめればオールオッケーです。

  • バカミスって、陰気臭い推理小説界にあっては一種の清涼剤だと思うんです。

    血みどろの死体の山の間隙を縫うように吹く、一陣の爽やかな清風。

    って言う形容は当たらないな。
    風っていうより屁みたいなもんですね(愛

    壁本とバカミスのボーダーラインって、すごく際どいよなー。結局は読者の好みに拠るよなー。


    【内容まとめ:る気もないような内容】

    ◉失敗作/烏飼否宇…斜め読み!こういう小手先の技が光るのが、バカミスのバカミスたる所以よね(笑)。

    ◉三人の剥製The Adventure of the three stuffed Beasts/北原尚彦…本アンソロジーの中ではわりと優等生かな〜(笑)。ネタバラシのショボい演出がバカミスといえばバカミス笑

    ◉乙女的困惑girlie puzzlement/船越百恵…シモい(笑)。

    ◉半熟卵にしてくれと探偵は言った/山口雅也…これがバカミスなら叙述ものはみんなバカミスじゃないだろか。やっぱり山口作品、気になる。そうじゃないな、気になるなーと思ったら、山口作品なのよね(嬉

  • バカミス提唱者である小山正氏が編集した短編集です。一口にバカミスと言いましても色んなバカミスがあるわけで、それこそ千差万別。バカミスって幅が広いんですね。一作でも気に入った作品があれば、さぁバカミスの世界へようこそ、と引っ張っていかれそうな、客引きのような強引さも感じます。
    この一冊の中ではやはり鳥飼さんが抜きん出てます。話としても、読者のだまし方も正統なるバカミスと言えるかも。北原さんのはホームズ好きじゃないとわからないんだろうなぁというところも。船越さんは話と全く関係ないところで親近感持っちゃいました。当時あの辺りはサボるにもってこいでね~、と過去の悪行を思いだし。山口さんはオチ以外は割とちゃんとしたミステリになってました。
    タイプは違えども、どの作品も途中で「んなバカな!」「何やってんだ」と思える、その瞬間が大変楽しいです。小山さんのエッセイも参考になりました…が、紹介されているのが今では手に入りにくい作品ばかり。なかなか古典的名作にはならないでしょうからねぇ、バカミスは。

  • 完全にバカミスの意味をはき違えてた。「愚作」とか「失敗作」のことだと思っていたYO!どうもすいません。心新たに読んでみた。なんちゅうか、これらがバカミスだったらちょっと凝ったものは大抵バカミスでは?なんて思った。そう、バカミスはあなたのすぐそばに…。鳥飼否宇の小説が分かりやすいバカミスで大変良かった。こういうのはほんと一発芸だよな。

  • 鳥飼否宇さんの話がバカ過ぎた。
    北原尚彦は普通。
    船越百恵は俺の嫌いな無駄な文が多いってタイプのやつ。
    山口雅也は何気に叙述もん。

    短編集だから何とも言えんけど山口さんの話がおもしろかったかな。

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著者プロフィール

1960年福岡県生まれ。九州大学理学部卒業。2001年『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。主な著作に「観察者」シリーズ、「綾鹿市」シリーズなど。碇卯人名義でテレビドラマ「相棒」シリーズのノベライズも執筆。2016年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞【小説部門】を受賞。

「2021年 『指切りパズル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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