- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796675307
感想・レビュー・書評
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(ネタバレあり)
まず文章は丁寧で読みやすい。物語にも引き込まれるので、小説としてはそれなりに楽しめた。
しかしミステリーと考えると少し疑問が残る。
まず、ページの多くの部分がピアノ演奏と岬とのやりとりが占めている。容姿端麗、頭脳明晰、そして魂を震わせるピアノを弾く。できすぎだ。
それこそ岬が犯人だとしっくりくるのではないかと考えていた。
しかし結末は、大どんでん返しとの売り文句の通り。
マンガ的なキャラクターが作り出すマンガ的な結末。
どんでん返しには違いないが、思わせぶりな登場人物たちの複線にはとくに触れないままで、違和感が残った。
続編は未読だが、あらすじを見ると、また岬が活躍するらしい。
ああ、これは萌え小説なんだとようやく気づいた次第。
個人的には、凸凹のある人間のほうに愛着が沸くため、完璧超人が活躍する萌え小説にはあまり惹かれないかな。 -
タイトルと表紙に惹かれて読んだ作品。後半は一気読みしたなぁ。
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普段あまりミステリーを読まないけど、これはおもしろかった。不気味な事件とピアニストの成長が同時並行で描かれる意味が最後によくわかった。うならせるどんでん返しって久しぶり。
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展開は結構予想通りでしたが、登場人物が魅力的。
クラシックを聴きながら読みたい本です。 -
音楽を文字で表現するというのは難しいことだと思うのだが、読んでいると知らない曲でも感動が伝わってくる。
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ピアニストを目指していたのに、火事で身体の機能を著しく損ねた主人公。
彼女の絶望とはよそに火事で亡くなった祖父からの莫大な遺産が舞い込んできたため、事件に巻き込まれていく。
サスペンスであり、かつスポ根に近いピアノへの情熱。
なかなか熱いものがありました。
最後は、あまり予想外でもなし。 -
流れるように一気によめる本。ひさびさにミステリー系読んだきがするけどおもしろかった。岬先生シリーズ続いてほしい。
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予想よりヘビーな事件が起きるので驚きつつ、音楽ミステリーとして読みごたえがあった。これが後々ポイントになるだろうという文章があからさますぎたかも。勘のいい人なら予想つきそう。