さよならドビュッシー

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 3283
感想 : 687
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675307

感想・レビュー・書評

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  •  大金持ちの一人娘が大火事にあって祖父といとこを亡くして自分は大やけどをおってしまう。普通に生きるのも難しいところだが、ピアニストを目指していく。それは、自分を取り戻すための戦いだった。青春もの、根性もののようなさわやかな結末を期待したけどそういうわけにはいかなかった。ミステリーだものね。最後のどんでん返しなしで初めから犯人が分かっていてどろどろしていてもいいのになと思った。
     それにしてもレッスンを引き受けたのは、新進気鋭の超ハンサムなピアニスト。しかも頭もいい。最近読んだ小説も超美形の探偵がでてきた。ここはやはり、美形につい引きずられる。美形でなくても生き方がかっこいいけどな。
     もう一度この作者の本を読みたいとは思わなかったので4つから3つに。

  • このミスに選ばれたと書いてあったので、買ったわけですが、もう残念すぎました。
    好みじゃない、と一言、言ってしまえばそうなのかもしれませんが、あまりにも…。
    ミステリーじゃなくない?と私は思ってしまった。
    一人の女の子の、サクセスストーリーとでもいうのでしょうか。
    そういう概念からなら、納得できる。
    けど、ミステリーと言われては、納得できません。
    最後も、気持ちいい感じで終われなかった。
    もちろん、悪い意味で。

  • (ネタバレあり)

    まず文章は丁寧で読みやすい。物語にも引き込まれるので、小説としてはそれなりに楽しめた。
    しかしミステリーと考えると少し疑問が残る。
    まず、ページの多くの部分がピアノ演奏と岬とのやりとりが占めている。容姿端麗、頭脳明晰、そして魂を震わせるピアノを弾く。できすぎだ。
    それこそ岬が犯人だとしっくりくるのではないかと考えていた。
    しかし結末は、大どんでん返しとの売り文句の通り。
    マンガ的なキャラクターが作り出すマンガ的な結末。
    どんでん返しには違いないが、思わせぶりな登場人物たちの複線にはとくに触れないままで、違和感が残った。
    続編は未読だが、あらすじを見ると、また岬が活躍するらしい。
    ああ、これは萌え小説なんだとようやく気づいた次第。
    個人的には、凸凹のある人間のほうに愛着が沸くため、完璧超人が活躍する萌え小説にはあまり惹かれないかな。

  • タイトルと表紙に惹かれて読んだ作品。後半は一気読みしたなぁ。

  • 普段あまりミステリーを読まないけど、これはおもしろかった。不気味な事件とピアニストの成長が同時並行で描かれる意味が最後によくわかった。うならせるどんでん返しって久しぶり。

  • 展開は結構予想通りでしたが、登場人物が魅力的。

    クラシックを聴きながら読みたい本です。

  • 音楽を文字で表現するというのは難しいことだと思うのだが、読んでいると知らない曲でも感動が伝わってくる。

  • ピアニストを目指していたのに、火事で身体の機能を著しく損ねた主人公。
    彼女の絶望とはよそに火事で亡くなった祖父からの莫大な遺産が舞い込んできたため、事件に巻き込まれていく。

    サスペンスであり、かつスポ根に近いピアノへの情熱。
    なかなか熱いものがありました。

    最後は、あまり予想外でもなし。

  • 流れるように一気によめる本。ひさびさにミステリー系読んだきがするけどおもしろかった。岬先生シリーズ続いてほしい。

  • 予想よりヘビーな事件が起きるので驚きつつ、音楽ミステリーとして読みごたえがあった。これが後々ポイントになるだろうという文章があからさますぎたかも。勘のいい人なら予想つきそう。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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