猫色ケミストリー (『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796688604

感想・レビュー・書評

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  • 前作ですっかり喜多ワールドにはまってしまい、ハードカバーも躊躇わずに購入してしまった。ミステリー感が濃くなり、はたまた主人公の絶食度もアップ。可愛らしさと爽やかさはそのままに、物語はどんどん加速していき、衝撃的なラストが待ち受ける。菊池が心を開いていくところも見どころ。ああ、喜多さん、いいわー。始まっていく、続いていく余韻の残るラストシーンがいつも素敵。やっぱり癖になる。

  • おもしろかった。
    表紙の絵、かわいい、色綺麗。

    人格入れかわりの上、事件発生!というので、
    てっきり殺人事件あたりを2人で解決、というような話かとなぜか思いこんでいた。
    なので、ちょっと肩すかしではあった。
    実験のシーンがやたら多く、少し話のテンポがゆるいなーっと。
    けど、2人のやりとりだとか、文章は読みやすいので退屈せずに
    最後まで読めた。

    人間嫌いの原因話は、気の長いイヤガラセで、最悪だな、っと思った。
    ヒマつぶしだとか、面白半分で、とかで、他人の気持ちを遊びの道具にするってのは許せんっ。
    うう、なんてひどい話なんだ!が、それなりにいい高校だという話だったと
    思うんだが、そんな高校で、そんなバカなことをする奴らっているのかなあっとちょっと違和感。
    まあ、そーゆー過去設定にしたかっただけなんだろうが。あ、あと
    一緒にいたくて、好きな人の実験の妨害をする後輩も、
    なんだかなーっと。


    猫の本能には逆らえず、ねこじゃらしで本気で遊ぶ辻森さんがかわいかった。

    猫を育ててる菊池くんを、辻森さんが以前からみてた、とゆーエピソードが好き。
    となると、彼に声をかける直前あたりからの、彼女視点での話が読んでみたい。

    「ラムケミストリー」というので賞をもらった作家さんらしい。
    薬学系で大手製薬会社に勤務、とある。なるほど、そーゆー専門の人なのかー、だから実験シーンとか多かったのかあ、と納得。
    しかし、天はなぜにこうもニ物も三物も与えるときはあたえるのかなあ。
    専門を生かして、物語もかけるなんて羨ましいかぎりである。
    は、そーいや海堂さんも、その手だよなあ。
    あらすじ読んだところだとこっちの方がおもしろいかも、と思う。
    機会があれば読んでみたい。

  • 個人的には、前作より好みでした。

  • 3.5
    落ちがわかってしまう。伏線が・・・。

  • 人格が入れ替わる物語はたくさんあるが、本作は人と猫が入れ替わるところが他にはない珍しさがある。
    理系・猫好きが読んだら非常にはまりやすい本だと思う。

  • ミステリとしては想像できる内容でした。
    ラブコメ要素としては、前回の本のほうがぶっ飛び感が強く、そちらのほうがわくわくして読んでいた気がします。今回のは中途半端。二兎を追った結果…でした。
    でも、面白くないわけではありません。

  • ミステリ的要素はあまり濃くはなく、一連の事件を通しての主人公の心の変化のほうが興味深かった。化学についての話は適当に読み流しても大丈夫。

  • キジ白と明斗とスバル、名前のない猫と自閉的屁理屈野郎と快活有機化学女史、、覚醒剤と神経の興奮と魂の入れ替わり…三つ巴の展開は続く続く。そして化学の発展を邪魔する以外な犯人と、ちょっぴり漂うロマンス♪

  • 意外と面白くてスイスイ読めた!猫?も想像すると可愛かったし♪続編読みたいけど、もう猫にならないよねえ(^o^;)

  • 極度な人嫌いで、唯一の友達は学内に棲みつく猫。そんな大学院生明斗が落雷に遭い、居合わせた女子院生スバルに意識が移ってしまう。そしてスバルは猫になり、明斗の体は休眠状態に。

    明斗の順応の早さなどツッコミどころは多々あれど
    単純に面白かった。

    【図書館・初読・5/22読了】

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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