アリアドネの弾丸(下) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796698566

感想・レビュー・書評

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  •  下巻からようやく事件が起き、高階病院長が殺人事件の容疑者にされる。なぜこんな特殊な状況下で殺したのか。結局ボロが出る可能性があるなら普通の部屋で良かったのでは?と思うが、それを言うのは野暮なんだろう。でも医師だからこそ書けたミステリーと思える。素人が3日で真相を解明しないといけなくて慌ただしい。田口先生のボーっとした所がガス抜きになって丁度良い。

  • 【読間】
    そういえば、まだ下巻読んでなかった…と手に取った。
    しかし、、、数ページ読んだだけで、なぜか既視感が。あれ、やっぱり読んだんだっけ?
    ブクログをチェックすると、登録されてはいない。

    再び読み始めるも…やっぱり…いや、これ、絶対、読んだはず!という描写のオンパレード。
    読んだのに登録し忘れてただけかぁ。。
    確かに、上巻読んだのが2017年1月、1年も前だし…。既読だとしても、内容を忘れてしまっても、さもありなんってやつかも。

    ・・・でも・・50数ページも読んできて、明らかに「これ読んだ」という記憶は甦ったのに 、結末の記憶が全くない!?!

    いくらなんでも・・・そんなことあるかぁ?たった1年前なのに?

    ・・・ということで、とりあえず二度目だとしても、結末を思い出すまでは読もう、と読み進めると、約80ページ、彦根医師の登場あたりから、既視感が全くなくなった。

    そうか…、約1年前の自分、下巻を途中まで読んで、投げ出したか紛れたかして、中断したままだったのだと、ようやく合点がいったという(笑)。

    さ、続き、楽しみ。面白くなってきた♪


    【読了】
    物語が加速し始めた辺りからクライマックスへ向けての疾走感、かなりイイ。タイムリミットが切られていて、かつ、敵の背中は見えているのに、時間と権力が足りない・・・。その中での試行錯誤、駆け引き、恰好良し。

    終盤、小気味よいロジックで一気呵成に敵を追い詰める白鳥・・・・、なんだかちょっと、恰好良し。

    “桜ノ宮サーガ”自体は、まだまだ続くらしい。カタツムリの再来が何を意味するのか?司法VS医療の闘いの行方は?

    しばらく遠ざかっていた海堂ワールド、未読の作品、まとめて読みたくなってきた。

    ★4つ、8ポイント半。
    2018.02.09.古。

  • この下巻を読んでいて
    ふと東野圭吾か?
    と思ったんですけど
    どうですかねぇ。。。

    これ推理小説だったっけ
    と思うような展開。
    田村正和辺りにでも
    お願いしたかったな、白鳥さん。

    まぁ、それは置いといて・・・
    碧翆院のメンバーがこちらで
    全然出て来ないのって
    なんででしょうかね?
    別の巻に出てくるための
    布石なんですかね。。。

  • 面白かった

  • 先にドラマ見てたけど、原作のが数段面白かった。ドラマでは壮大な桜宮ワールドを描ききれないから当然かも。トリックはどうってことないから、ドラマみたく殺人事件だけでひっぱるとしんどい。トリックや謎解きそのものじゃなく、人間模様とか司法との闘争とか、別作品からの伏線とかがたまらない部分。その前にはトリック自体は些細なひとつのエピソードにすぎない。医療ものならではの現実的な問題や対立が何より面白い。ドラマはそこを根こそぎ削除してる。

  • 田口らのもとに届いた一発の銃声。コロンブスエッグ内で死んでいた一人の男。容疑者は高階病院長。その銃声で火蓋は切られ、舞台の幕が上がった。警察が東城大を、ひいてはAIセンターを潰しにかかった。敵は明白。しかし問題は時間内にそのトリックを解き明かし、彼らの動きを封じること。頼みの綱はやっぱり白鳥。あとグッチーもね。タイムリミットは72時間。警察対医療の行く末は……。白鳥の大活躍により今回の事件は一応解決。でもまだ全ての決着が着いたわけではない。物語は遂に真の舞台である「AIセンター」へと場所を移すことになる。

  • 久々の海堂さんのこのシリーズを読んだ。前作からかなり間が開いたので登場人物のバックボーンを思い起こすのに手間取ったのと、やはり医療業界用語や官僚世界知識の乏しさ故の脳内フリーズがしばしばあって前半(文庫の上巻)を読み終えるのに時間がかかった。
    でも後半に入ってから終盤の地階MRI室での謎解きまでは一気に引き込まれました。まさにアリアドネの【弾丸】です。
    このシリーズを読むと日本の医療レベルって本当はどのあたりなんだろうと思う。
    ずっと「世界トップレベルくらい(決して1位ではない)」と思っていたんだけど。

  • いつにも増して白鳥がかっこよく見えた。
    高階院長って…w
    と脱力してしまえる終わり方も最高。

  • ミステリーを捨てたはずのシリーズが、まさかの本格ミステリー復帰( ´ ▽ ` )ノ。
    最新医療機器をネタにしたとこは、さすが(当時)現役医師の面目躍如( ´ ▽ ` )ノ。
    しかし、いくら何でも、のトリック……(´ェ`)ン-…。
    異様な状況ってのは本格ミステリーの特徴ではあるんだけど……リアリティはゼロだね……(´ェ`)ン-…。
    犯人の「動機」もなあ……組織のために「ここ」までやるか!?……お話のための「作った」状況感が強すぎ……。
    他の本格ミステリーと違って、エーアイが「主役」の社会啓発シリーズだからなあ、これ。リアリティをすてちゃって、どうすんのか?……(´ェ`)ン-…。

    ともあれ、これにて桜宮サーガ積読本15冊完読( ´ ▽ ` )ノ。
    1ヶ月かかった( ´ ▽ ` )ノ。
    順に追っていったら、どんどん作家として成長していくのがよくわかった( ´ ▽ ` )ノ。
    またブックオフでゲットしたら次作も読んでいくよ( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/02/10

  • 犯人が意外な人物で驚いた。白鳥さんがちゃっかり、色んな面倒になりそうなことをやる。白鳥さんは一体、どれくらい働いているんだ。この病院、問題多すぎ。

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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