ド・カモ: メラネシア世界の人格と神話

著者 : モーリス・レーナルト 坂井信三

• せりか書房 (1990年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

20世紀初頭南太平洋ニューカレドニア島に宣教師として赴いた著者は当時植民地化され崩壊寸前のカナク人社会を救済すべく奮闘すると共に、彼らが生きてきた《神話的世界》の解体と再生の体験を深い共感をもって描き出し、「ド・カモ(本当の人間)」の意味に鋭く迫る。

感想・レビュー・書評

[ahimsaさんの感想 · 2014年9月25日]

「神話的な生の形」：神話と人格がきわめて深い関係にあるので、両者が互いに支え合い、互いを生み出しあい、強化し合い、互いに説明し合い、この正しさを証明しあっている。・・・だがこの最終的な形は、はたしてメラネシア世界だけのものだろうか」