アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く(上) (GA文庫)
- ソフトバンククリエイティブ (2011年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797360936
作品紹介・あらすじ
ついに再生をはたした惑星アルシエル。それから5年の歳月を経たが、ソル・クラスタの人々にとって、生活の場はまだ第三塔だった。いま、第三塔そのものであるティリアの寿命は尽きかけていた。彼女の死、すなわち塔の消滅が目前に迫り、混乱するソル・クラスタ。人々を救うため、アオトたちはティリアの延命作戦を開始するが、それは彼女に苦痛を強いることを意味した。プレイステーション3で人気を博した同名ゲームのその後を描いた完全新作ストーリー。1・2作目のキャラクターも登場し、第三塔消滅の危機に協力して立ち向かう。そして、ティリアを待つ運命は…。
感想・レビュー・書評
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アルトネリコシリーズ最後(?)の3の外伝小説。世界(というより、世界に三つあるうちの一つの塔)の崩壊を遅らせるために、たった一人の少女に途方もない苦痛を背負わせてもいいのか……という葛藤が印象的だった。
冒頭のティリアの言い分は凄く理解出来たし、またそのティリアを庇ったジャクリにも優しさを感じた。シュレリア様の主張は正しすぎて、それを否定してしまうと即悪になってしまうという点において、言葉は悪いが少なからず残酷さを感じてしまった(一応断っておくと、自分は1の頃からシュレリア様スキーである。そしてそういうキャラクターだということも分かっている)。しかしだからといってシュレリア様が妹であるティリアのことを全く考えていないかと言えば勿論そんなことはなく、その辺りの伏線は下巻で上手に消化されていたと思う。
矢継ぎ早に起こるトラブルは読み手を飽きさせず、アルトネリコシリーズのファンは楽しめる内容になっているのではないでしょうか。
とりあえず自分としては、本編において1、3のオリジン達と比べて出番が少なめだったフレリアが出てきたことと、ラクラ姉さんが登場したことで十分満足でした(*´∀`)