- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797367539
感想・レビュー・書評
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300年の源平興亡史が、江戸幕府の大政奉還まで続く武家政権の源流だったとは知りませんでした(^^;)
清盛以降、源平交代で政権を担っていたり、『平家物語』で書かれているほど、清盛は残虐で極悪非道ではなかったり、戦のほとんどは、結果的に源平という構図になっているが、戦の始まりは、全く違ったことが切欠だったりと、新たな発見が満載でした(^^)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
源平の勃興から承久の乱で武家政権が確定するまでの約400年間の源平の攻防を描いた一冊。
これまで源平という軸で歴史をつづった一冊はなかったので、とても勉強になった。 -
『平清盛』関連ブックガイド
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源平の争いって保元の乱からのイメージ持ってたけど、直接の対決はなかったにしても、もっと前から争ってたんだ。
源氏は同族争いがホント多かったんだなぁ。保元の乱で親子が敵味方に分かれたのは知ってたけどもっと前からだったんだ。それに比べると平氏もあったにせよやっぱり結束は固いイメージだな。
武家というと源氏のイメージだったけど、壇ノ浦
の戦いの記録みると、勝つために当時のルールを無視して操舵手を攻撃させた義経に対して、平家はそんなことしなかった。平家は現実に対応できなかったともいえるけど、武士であることの誇りを失わなかったのは平家なんじゃないかな。まぁ戦場にはルールなんか無いのかもしれないけど。平家は貴族化したって言われてきたけど、武人の心得を守ってたんじゃないかな。壇之浦前での知盛の”命を惜しむな、名を惜しめ”はそれを表しているのでは。
平知盛の死に様はカッコイイなぁ。負け戦が確実になったとき”見るべきほどのことは見た。今は自害しよう”と言い、海に身を投じる…潔いな。
平家が悪ってイメージあるけど、この時代、だれがいちばん悪かったかって考えると後白河法皇じゃないのかな。