データサイエンティスト データ分析で会社を動かす知的仕事人 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797374445

作品紹介・あらすじ

データサイエンティストとはどんな仕事か。
どういう資質が必要か。
どう育てるのか。
データサイエンティストという職業の全体像を知り、自らの業務との接点を理解する基本の一冊。

ビッグデータの時代といわれ、データ活用の重要性が叫ばれている。
商品生産の需給予測やマーケティング施策の効果予測といったビジネス面においてはもちろんのこと、
マクロ経済の動向から地球環境の変動など自然現象にいたるまで、データ分析に寄せられる期待は大きい。
その重要な役割を担う存在として、今注目を集めているのが「データサイエンティスト」だ。

分析のスペシャリストである彼らは、あらゆるデータを駆使して状況を判断し仮説を立て、
適切な行動の指針を示すための軍師のような存在でもある。
しかし、データ分析への需要が高まる一方でデータサイエンティストの育成が追い付かず、
将来的には25万人の人材が不足するという見方もある。
まさに次世代の有望職種として期待されるデータサイエンティストだが、
はたして、その仕事の内容は? 彼らはどこで、どんな仕事をしているのか?
データサイエンティストに必要な資質とは何か?彼らをどうやって育てたらいいのか?

本書では、人気ブロガーにしてデータ分析を生業とするIT界のエバンジェリストが、
「今後10年で最も魅力的(セクシー)な仕事」といわれるデータサイエンティストについて、その全体像を明らかにする。

はじめに
第一章 データサイエンティストとは何か
第二章 データサイエンティストならこう考える
第三章 分析のツボを理解する
第四章 データで語るトレーニング
第五章 時代を変えるビジネスの担い手になる
おわりに

感想・レビュー・書評

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  • ここ最近“データサイエンティスト”という言葉をよく耳にします。
    誰が仕掛け人なのかわかりませんが、なかなかに興味深いレイヤの仕事かなと。

     “データサイエンティストの仕事とは「ツールを駆使して大規模データを分析し、
      ビジネスの課題を発見して、その解決に向けて創造的な提案を行うこと」”

    とり上げられている事例がソフトバンク系のものが多いので、
    ある種の販促本(便乗本?)とも思いますが、わかりやすかったです。

     “(データサイエンティストは)統計学×IT(情報技術)×ビジネス
      の領域横断のクロス人材である”

    個人的には非常に興味深いですね、、ふとジョブズの言葉を思い出しました。
    「人文科学と技術の交差点で生きるのが好きなんだ」、との。

     “データサイエンティストに期待される役割は、
      分析そのものというよりも、その先にある課題解決”

    いわゆる“ICT技術”はやはりツールでしかなく、
    期待されているのはその先の、実践を伴う課題解決なのでしょう。

    “情報”に対してどう向き合っていこうかは、最近のテーマでもあるので、
    なかなかに考えさせられる概念でもありました、、やはり潮時かな、とも。

    サラッと読めますので、自分なりの視座を確認する意味合いでもいいかもです。

  • 新書ながらデータ分析の際の陥穽や心構えなどにまで触れられた良著です。実際の分析例なども言及があり、データサイエンティストの分析視点はこういうところに目をつけるのか、といったこともイメージしやすくなっています。

  • ・”知的生産”の定義を考えさせられる「知的仕事人<知的生産」に内包される?

    ・ヤフー社員がデータを使って行っていること:「最適化」レコメンデーションの質を上げる。
    →我々は?データを使って何を行うのだ?
    □集計の業務効率化(達成した)
    □状況の把握、客観的に伝えられる指標をもつ(取組み中)
    □サービスの改善に繋げる(まだ先)
    自分(我々:ポイントグループ)の現段階:ビッグデータの活用方法を定められていない
    ・ヤフーの収入源:広告
    ■我々の収入源はどこか?
    □自治体、加盟店
    →彼らに価値を伝えることが「サービスの改善」
    ・ソフトバンクには「どうやったらできるか」が、まずある。そのために数字を使って考える
    ※「やらないため」のデータ分析はない、という文脈

    ・Power of Local
    ローカルもスモールもデータドリブンの時代
    (飲食:食べログ、ぐるなび)ローカル、スモールに寄り添いデータの力を活かすのが我々の”価値観”ではないか
    →データは恐ろしいものではない、便益であると伝えることも使命。ラストワンマイル

    【データの扱い方】
    ・認知バイアス「スロヴィックのリスト」過大評価を誘発する
    ・ソフトバンクが使うツール
    SPSS,Excel +プレゼンテーションスキル「伝えたいことを理路整然と」
    【データサイエンティストとして】
    ・インプットは、量がものを言う部分は事実ある
    「日頃から浴びるほどデータに触れているから発見できるものもある」

  • データサイエンティストとついて説明した一冊。

    今世紀に入ってからよく聞くデータサイエンティストについて知ることができた。

  • データサイエンティストとは何かの答えとしては、本書の最後にある、ソフトバンクの人の言葉が、真実であろう。「自分たちをデータサイエンティストと思っている人はいない」。データサイエンティストとは職業ではなく、これからのビックデータ時代を生き抜くスキルの一つではないだろうか?

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  • データサイエンティストとは

  • データサイエンティストって色々言われてるけど、この本で定義されているデータを科学的に分析してビジネス課題を創造的に解決する人っていうのは、納得感がある。分析するだけじゃダメ。サイエンティストではなく、あくまでもビジネンパーソンである、と。

    例示されている検索窓の高さを数ピクセル変えただけで、売上が0.6%アップしたってすごい。割合で言えば小さいけど金額にして約5億らしい。すごい。

    ソーシャルの分析ツールって色々あるのね。insight intelligenceなるものがあるのね。ソーシャルの分析してマーケに生かすなんて普通に考えるしね。でも、キーワードを500位くらいまで見てるっていうのはすごいな。

    分析能力だけじゃなくて、その分析を生かすエリア(マーケとか)の知識も必要になってくる。必要な知識が多いなぁ… AARRRとかAIDMAとかAISASとか色々あるのね… この辺りの知識と分析を組み合わせて、どうビジネス戦略に落とすか、が大事なんだよね。分析は目的じゃなくて手段だからな。

  • わかりやすくデータサイエンティストが紹介されていた。間のコラムがよかった。「なんでもデータ分析でできるというのは間違っている」というのは納得感あり。
    あくまでデータを扱うビジネスパーソンという点も、共感できる。そうすると
    厳密には
    サイエンティストではなくデータエンジニアなどになるのかもしれないが。

  • 億を超えるビッグデータを扱う特殊な統計学とかデータ処理のもう少し専門的な内容を期待したのだが、新書ではこれが限界か。取っ掛かりに読む本としてはアリかな。

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著者プロフィール

1970年生まれ。データセクション株式会社取締役会長、デジタルハリウッド大学教授、起業家、ブロガー。ブログ「情報考学─Passion For The Future」を運営。著書に『アクセスを増やすホームページ革命術』(毎日コミュニケーションズ、1997年)、『情報考学─WEB時代の羅針盤』(主婦と生活社、2006年)、『情報力』(翔泳社、2009年)など。

「2010年 『電子書籍と出版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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