ためない生き方 ネガティブな心を上手に消す智慧 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797388626

作品紹介・あらすじ

●『怒らないこと』シリーズ40万部のスマナサーラ長老が教える、
怒り、悲しみ、苦しみ、悩み、こだわりなどのマイナス感情を
必要以上に抱え込まずに上手に生きる智慧



仏教では、人間関係の中で生まれるさまざまな感情も、目に見えるお金も、モノも、
適度な量を保つことが大切だと説きます。

とくに、怒る、妬む、悔やむ、悲しむなどの悪い感情を抱え込みすぎると、
それが手かせ足かせとなって、あなたの動きや考えを鈍くさせ、
他人にも伝染させ、ストレスの原因にもなります。
つまりあらゆる不幸の源泉・元凶となってしまうのです。

これらの怒りや不安、嫉妬などの悪い感情に苛まされる人は、一度、自分の心を点検して、
ついためこもうとする習慣が身についている自分を改める必要があります。

ただ、これらのマイナス感情は「なくしたり」「ためない」といった
完全な断ち切りは困難なのが現状です。
多くは必要以上にマイナス感情を抱え込みすぎているのが原因なので、
「ほどよく減らす」「ためこみすぎない」といった上手な智慧が求められます。

本書はNHK教育テレビ「こころの時代」でも好評を博し、
日本各地で講演や対話を行うスマナサーラ長老が
「ためない」ブッダの智慧を日本人にわかりやすくひも解きます。

上手にマイナス感情を減らしていく智慧を学ぶことで、
感情の毒にまみれた毎日をすがすがしい日々に変えられるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 貯める事に執着するとそれ自体が目的となり使う事が出来なくなる。適切に貯めて使うことが本来の目的であることは肝に銘じたい。
    必要なものは自分から取りに行かないといけないが不要なものは勝手に溜まっていく。
    これは物質的にも心理的にも同じ事が言えるだろう。
    勝手に貯まる不要なものはその都度捨てなければいけない。放っておくとコピーされて無意識にまで侵食していくだろう。
    溜め込んでしまう気持ちを抑えていける自分になりたい。

  • 存在欲をなくす。
    自我というものをあまり意識しないようにする

  • 有名な人で、人からも勧められたので読んでみたが私の中では全然というか本当に全くぴんとこなかった。

  • 人間の心は、ネガティブになるのがデフォルト。

    ポジティブにするのは心がけ。そこからさらに気づきを経て、中庸に持っていく。

    不安だから、ためこむ。でもためこむと、いつの間にかゴミ屋敷になってしまう。


    ネガティブな心と向き合う智慧を授けてくれる本でした。

  • 「本当に常識的な人は、コレクターにはならないでしょう。世の中には、ためたもので自分のアイデンティティを作る人がいます。」など、アルボムッレ・スマナサーラ長老は、一部の人に嫌われることを厭わないことを平気で仰います。でも、いずれも、少しでも仏教を支えに生きようと思った人なら当たり前のことです。

    「諸行無常の世の中で、ものをためることほど空しいことはないのです。また、モノに支えられたアイデンティティほど脆弱なものはないのです。」では、私たちは、なぜ、ものに頼るのでしょう?それは、きっと、それが一番、簡単だからです。

     アルボムッレ・スマナサーラ長老は、仰います。「ためたものをありがたく感じるのは、それを使っているときです。」そうです。何かに備えて、ためたものであっても、使いさえすれば、無駄になることはありません。災害のために備蓄したものでも。賞味期限切れにして、無駄にするよりは、必要な時に使って、補充しておけば良いのです。

     必要なものを必要なだけ持って、それを使い切ることが大切ですね。

  •  未来を心配するから溜め込む。溜めている物を見れば自分の描く未来像が見える。どうなりたいか分からないから何でも溜める。
     溜めたものは使ってこそ価値がある。溜めたものを使う時が一番幸せ。
     お金は目的を持ってためて、使うべき時に使う。

  • 「モノをためるのではなく、精神のほうに向か」う(p184).
    「悩み苦しみが起こるたびにその出来事に対して執着を捨ててみる」(p192)。
    わかってはいるけど、なかなかできない…。

  • ためない生き方 ネガティブな心を上手に消す智慧。アルボムッレ・スマナサーラ先生の著書。過剰な自尊心や自己顕示欲、怒りや嫉妬、怨恨や後悔といったネガティブな感情を捨てれば気楽に前向きに生きられる。言うは易く行うは難しだけれど、頭の中で意識するだけでも変わってくるかも。

  • 著者の略歴にスリランカ仏教界長老と紹介されている。
    自分のためているものを見れば、自分の描く未来像が見えてくる。
    例えば、お金をやたら貯め込む人は「とにかく貧乏にならない」読みもしない本だらけの人は「本をたくさん読んで物知りになるか、古本屋になりたい」など。

    何かをためたい場合、「なぜそれをためるのか」という目的を意識的にはっきりさせると良い。(何を、何の為に、どれくらいの量を、どれぐらいの期間)

    「捨てる事は幸せなこと。ためることは暗くて何の意味もない」

    「道徳を尊び、悪をやめ、善をためるように生き方をかえていかなくてはなりません。」

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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