自分を「平気で盛る」人の正体 (SB新書)

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797388947

作品紹介・あらすじ

マスコミを騒がしたショーンK氏、野々村元県議、小保方氏、舛添氏…。
最近急増する自己愛性・演技性人間という存在――。
そういう人に魅了されたり、簡単に騙される私たちやマスコミ。
新たなパーソナリティの諸問題を、現役精神科医がするどく分析!

「普及したSNSで言動をやたら盛りたがる人」
「嘘を積み重ね周りを信じさせるばかりか、自分の嘘を本当だと思い込む人」
「仰々しくやたら演技がかっている人」
「責任を問われると自分が被害者であるかのごとく言いたがる人」…
こういった、最近急増する自己愛性・演技性人間という存在――。
そしてそういう人に魅了されたり、簡単に騙されたりしてしまう私たち(個人からマスコミまで)という存在――。
近年増殖するあらたなパーソナリティの諸問題(事例)を、現役精神科医がするどく分析する。

感想・レビュー・書評

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  • 肩書きや経歴を偽って仕事や自己アピールに利用しようとする人が多いということは、日本人はそのような地位や権威に弱い人が多いということなのだろう。
    外見より中身を見極める目を持つことが大切であるとの警鐘
    だと捉えた。
    確かにちょっと前に話題になった学歴詐称の経営コンサルタント&コメンテーターの方もそうであるが外国の有名大学を出たという華やかな学歴と英語が堪能というだけで凄い人と判断してしまうことの危うさを改めて感じた。

  • 盛ることも一つの特徴、特性と考えると、あながち悪いことではない。盛っていることに気づけるかが大切。SNSは話半分で見るようにしようと思った。

  • 色々人が実名で書かれていて、どうなんだろう

  • ニュースになった実在の方々を事例に、パーソナリティ障害のタイプ・特徴について、わかりやすく説明されていると思います。一方で「憶測で決めつけ過ぎでは?」と感じるような言い回しが所々に見られ、そのつど首を傾げてしまい疲れました。そんなわけで読後感はいまいちでしたが、SNSとの関係にも触れられており、何かの折りに役立ちそうな一冊です。

  • 文字通り、SNS時代の承認欲求社会の現在において、自分を盛ることに心血を注ぐ人を分析した一冊。

    大きく分けて自己愛性パーソナリティ障害と演劇性パーソナリティ障害の2つがあるという。
    どっちも問題があるが、付き合いやすいのは演劇性らしい。
    また、芸能人や有名人にもたくさんいるとか。

    実際、自分の周りにもこの手の人は多くいるが、社会性を逸脱しないようにしてほしいところ。
    以て他山の石。

  • 自分を「平気で盛る」人の正体。自己愛性人間(自己愛性パーソナリティ障害)や演技性人間(演技性パーソナリティ障害)についてわかりやすく解説した良書。昔の日本は「能ある鷹は爪を隠すが通用する」が美徳とされていたけれど、今は競争社会で自己顕示や自己アピールが必要な時代。自己愛過剰、演技過剰は問題だけれど、適度な自己顕示力や自己アピール力を身に着けないといけないと思う。

  • パーソナリティ障害という病気があることを知らなかった。この病気は、本当に日常生活を送ることができないレベルであるが、私たちも少なからず、そういったタイプの傾向を持っているなと思った。演技性パーソナリティ、自己愛性パーソナリティ。
    筆者はアドラー心理学にも詳しいようで、感情を目的として捉える考え方が面白い。
    あとは結構テレビ業界の批判が多かった。

  • 最近、マスコミでも注目された人が増えている気がします。凶悪な事件でもそう。悪いことをしてでも注目を浴びたいという人。この本では小保方晴子さんや、ショーンKさんを例に挙げています。自己愛の強い人、演技性タイプの人、周りに何人かはいると思う。

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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