- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797393941
作品紹介・あらすじ
冷蔵庫にあるもので、ちゃちゃっと
おいしい料理を作るコツ
ネットや書籍でさまざまな料理のレシピが手に入る昨今。情報はたっぷりあるはず。なのに、わたしたちはごはん作りを「たいへんだ」と感じ、日々、追われるように料理をしています。
そもそも、家族のためのごはん作りって、どうすればいいの?
どんなふうにすれば、もっとラクに、みんなが喜ぶ料理を用意できるの?
そんな疑問から生まれたのが、本書です。
料理家の有元葉子さんは、レシピを一切取っておかない、見ないことでも知られています。
今ある旬の素材(野菜、魚、肉)を使って、手早くごはんを作る名人です。
そして、食卓に並ぶシンプルな料理の数々は、一度食べたら忘れられないとびきりのおいしさ!
この本では、レシピを見ずに料理を作れるようになるために知っておきたいことを、調理法別に紹介していきます。
レシピを見ずに自分の感覚を使って料理をすれば、簡単だし、ずっとおいしい。
材料は目分量、調味料も計らなくて大丈夫。
本書を読めば、サラダ、野菜炒めからとんかつ、煮魚まで、全50品の料理がレシピなしで作れてしまいます。
今ある材料を使って、即興で、おいしい料理を生み出せるようになりたい。
仕事も子育ても忙しいけれど、家族においしいごはんを食べてほしい。
そんな願いを持つすべての人に読んでいただきたい一冊です。
感想・レビュー・書評
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シリーズの「ごはんのきほん」ともどもバイブル!
この本を読んでまず作ってほしいのが「キャベツと豚肉炒め」。
誰にでもできる地味な家庭料理かと思うかもだけど、熱くした鉄フライパンで炒め合わせる「甘みやうまみを含んだ〝自分の水分〃でおいしく熱せられ」たキャベツと、「脂がたくさんにじみ出てきて、その脂で」カリカリになった豚バラは、ちょっと驚くくらいおいしい。
「いんげんの素揚げ」「なすの素揚げ」「肉入りのきんぴらごぼう」「鶏のローズマリー焼き」も革命的においしく、良さに目覚めてちょくちょく作る。
「かぶの鶏そぼろ煮」「大根とスペアリブの煮物」「フライドポテト」「あじフライ」も美味だったなあ…。
「ピーマンとじゃこのきんぴら」に至っては、非常に楽ちんに作れるにも関わらず、夫に100点満点中6億点だと言われた笑
本当にどれを作ってもおいしいので、いつかレベルが高そうな「モロヘイヤのかき揚げ」「とんかつ」「牛肉のたたき」なんかもチャレンジして、1冊制覇したい。
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様々なレシピをすぐ検索できる今の時代だからこそ、余り物でささっと作れる人って素敵じゃありませんか?
この本は、よくあるレシピ本とは違い、説明書のような感じ。私が求めていた、「こういう理由があるからこうするのです」と、わかりやすく書いてくれているのでとても納得がいく料理本です。
ただわかりやすいだけでなく、構成も素敵です。1ページあたりの文の量が少なく、料理初心者もとっつきやすい。また、大事なところは繰り返し言ってくれるのでいちいち読み返さなくてすみます。作者の語り口調も素敵。
つるつるとした紙質なので料理のお写真にリアリティがあり、よだれが垂れそうになりました笑
恥ずかしながら料理はまだまだ勉強中なのですが、とりあえず「野菜は水に浸す」「魚には塩を振る」ことはこれから絶対しようと思います。
図書館で借りたので、その都度読み返せないのが惜しいです笑
でも、大丈夫。この本を読破したのだから、きっと私も「レシピを見ないで」つくれますよね。
ほんの少しの手間を、不思議と「めんどくさそう」と思わず、料理したい!と思える良い本でした。 -
1頁目から、目からうろこ。野菜はまず水に浸して、細胞の隅々にまで水を吸わせるべしとのこと。野菜炒めは、野菜の水分で調理するんだと。いやいやびっくり。
鶏肉は逆に、水分を出すべしと。買ってきたらまず塩をすり込み一晩おくと水分が出るので(あまり出ないものほど良い鶏肉とのこと)、よく洗って、そこから調理スタート。
その他、フッ素加工ではなく鉄のフライパンを使う、もやしはひげ根を取る、等々、有元さんの教えはちょっとだけ手間がかかる。この「ちょっとの手間」が料理をおいしくするのだということはわかるけれど、フルタイムで働いている自分には敷居が高い。帰ってきて30~40分でだだだーーっとご飯を作る生活では、野菜に水を吸わせている余裕はないなあ。
もう少し時間に余裕のある生活ができるようになったら、ぜひにと思う。
鶏肉に塩をして一晩とか、マリネしておくとか、できそうなことは取り入れたい。
レシピを見ないで作ることの大切さについては、心から共感する。有元さんは、ナビに頼る車の運転に例えられていたけど、わたしは譜面を見ずにピアノを弾くこととすごく似ていると思った。
つまり、レシピや、ナビや、譜面を見ているうちは、それらに縛られてしまう、五感を使うことを忘れてしまう、ってことなんだよね。レシピではなく、素材自体に向き合うべし、ということなのよね。ものすごくよくわかる。なかなかに難しいけど、料理をするうえで大切なこと。肝に銘じておきたい。 -
料理の工程で「なぜこうするのか」が書かれている。
理屈が分かった方が忘れ難く、次回に活かしやすい。
なぜこれを知らなかったのだろう。知ろうとしなかったのだろう。
また、文章がとても上手く、「この方がこんなにもおいしいと語っていらっしゃるのだから、本当においしいのだろう」と素直に思わせられた。
料理は食材を組み合わせて練らなければならない・・・といった固定観念のようなものを、取っ払ってくれた、ありがたい本。 -
そりゃー見ないで作れるようになりたいさ。冷蔵庫の残りモンでちゃちゃっと気のきいたものが出来ればいいな、と誰もが望む、そのお気持ちにクリティカルヒットするタイトル。
豚の生姜焼き、ロースに粉をふりかけた面を「内側に」二つ折りにして焼くというのがなかなか衝撃的。しかも「食べるひとにはそんなこと分からないので」としれっと言われているのも、かなり面白い。 -
スーパーの旬のお野菜でできる絶品家庭料理。
同じ食材をつかうのに、一手間でこんなに美味しくなるのかと感動。
高い食材を使わなくても良い。
難しい技法を使わなくても良い。
限られた食材と丁寧に向き合い、食材がいちばん美味しく活きる方法で料理することでうまれる心のこもった絶品おかず。
深夜食堂を思い出した。
美味しいご飯の概念が変わった。
図書館本で大変良かったのでused本を購入。 -
tips。なるほどねー、とは思うものの、全然覚えられないのは、やっぱ料理に興味がないからだな、、
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姉妹編の『ごはんのきほん』を図書館で借りて、とっても使い勝手がよかったので、購入するときこちらも一緒に買いました。
今、一番はまっている本です。
料理レシピ本大賞を受賞しています。
「人生を変える料理書です」と帯にかいてありますが、私は本当に変わりそうで、料理が楽しくなりました。
姉妹編かどちらかに、かいてあったのですが、献立を決めるとき、肉や魚から決めないで、野菜を中心に、まずおかずを決めていくといいということ。
野菜料理のレパートリーが広がって、常備菜作りが楽しくなりました。
きんぴらは、ごぼうだけでなく、小松菜でも、ピーマンでも白菜でも、何でも作れるとか。早速作りました。
ごぼうの千切りは、この本のやり方だと1本全部切るのに5分とかからず、すご~く細く切れました。
どこにでもある食材で手軽にできる料理ばかりなので、活用しています。
肉、魚、揚げ物は、まだ試していませんが、順番にぼちぼちやっていこうと思っています。
昨日、ご近所さんから、ネギをたくさんいただいたので、今夜は、豚肉の長ネギ巻きにしようと思っています。