落ちこぼれてエベレスト

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 66
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797670080

感想・レビュー・書評

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  • 読んでみて雪山に登ってみたくはならなかったけど、なんだか勇気をもらったな。
    気取らず素直に書かれていて読んでて気持ちがよかった。

  • この本1999年とあるから、今から6年前の本だ。 野口健さんは当時まだ大学4年生。 本の書名にもあるとおり、おちこぼれた子供、学生だったのが植村直巳さんの「青春を山にかけて」で立ち直り、世界最年少で7大陸最高峰登頂に成功する。 そのことは多分ニュースでも話題になっただろうけれど、それまで、彼のことは知らずにいた。 目的もなく、成績も悪く、けんかもし、そんな青年が山に登って、更生できた。すごいなと思って、彼の名前を覚えた。 その後、スポーツのトーク番組でマッキンリーでクレバスに落ちた話をしたのを実際に聞いたり、ヒマラヤや富士山のゴミ清掃活動を続けている話を聞いたりしたら、話のおもしろさに、すっかりはまってしまった。 あらためてこの本を読んでみて、細かな内容は忘れていて、また再び感動してしまった。 熱があろうが、肋骨がおれていようが、彼を山にかりたてているものは何か。ただ、名誉とか記録とかだけではない。 「なぜ苦労して山に行くの」と聞かれて、彼は、「平地にいるのは、だらっとしているねこと同じ。山にいくことで人間本来の動物本能がめざめ、ヒマラヤに住む動物のようになれる」といっていた。 自分のためだけでもなくて、常にシェルパの生活も思い、彼らの中に入り込んで主従関係ではなくて、友人となろうとしている。富士山のゴミ清掃活動も、複数年にわたり、 5合目から上はずいぶんきれいになったと聞く。 ヒマラヤの酸素ボンベやテントのゴミ収集は、過酷な自然環境のため体がもたないらしい。 それでも、山をきれいにする活動を続けている。 すごい人がいるものだ。

  • この本1999年とあるから、今から6年前の本だ。

    野口健さんは当時まだ大学4年生。

    本の書名にもあるとおり、おちこぼれた子供、学生だったのが
    植村直巳さんの「青春を山にかけて」で立ち直り、
    世界最年少で7大陸最高峰登頂に成功する。

    そのことは多分ニュースでも話題になっただろうけれど、
    それまで、彼のことは知らずにいた。

    目的もなく、成績も悪く、けんかもし、そんな青年が山に登って、更生できた。
    すごいなと思って、彼の名前を覚えた。

    その後、スポーツのトーク番組でマッキンリーでクレバスに落ちた話をしたのを実際に聞いたり、ヒマラヤや富士山のゴミ清掃活動を続けている話を聞いたりしたら、話のおもしろさに、すっかりはまってしまった。

    あらためてこの本を読んでみて、細かな内容は忘れていて、また再び感動してしまった。

    熱があろうが、肋骨がおれていようが、彼を山にかりたてているものは何か。
    ただ、名誉とか記録とかだけではない。

    「なぜ苦労して山に行くの」
    と聞かれて、彼は、
    「平地にいるのは、だらっとしているねこと同じ。山にいくことで人間本来の動物本能がめざめ、
    ヒマラヤに住む動物のようになれる」
    といっていた。

    自分のためだけでもなくて、常にシェルパの生活も思い、
    彼らの中に入り込んで主従関係ではなくて、友人となろうとしている。
    富士山のゴミ清掃活動も、複数年にわたり、
    5合目から上はずいぶんきれいになったと聞く。

    ヒマラヤの酸素ボンベやテントのゴミ収集は、過酷な自然環境のため
    体がもたないらしい。

    それでも、山をきれいにする活動を続けている。

    すごい人がいるものだ。

著者プロフィール

■野口 健(ノグチ ケン)
アルピニスト。1973年、アメリカ・ボストン生まれ。亜細亜大学卒業。99年、エベレスト(ネパール側)の登頂に成功し、7大陸最高峰最年少登頂記録を25歳で樹立。以降、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して清掃登山を開始。野口健環境学校など子どもたちへの環境教育や、ネパール大震災、熊本大震災の支援をきっかけに災害支援活動などにも取り組む。

「2022年 『父子で考えた「自分の道」の見つけ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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