「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
3.73
  • (13)
  • (38)
  • (24)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 433
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672763

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 実は似たタイトルの他の本と間違えて注文してしまったもの。想定外で読み始めたが、とても面白かった。意図して読み始めたものでなくても、引き込まれた。
    ゴリラ(家族中心)、チンパンジー(複数雄、複数雌の集団)、サル(序列集団) 人間はゴリラとチンパンジーの間でどちらから進化したのか?という問いかけが印象深かった。 他には家族と共同体の話、人間は子供期が長いということ、帰属意識の重要性などが教務深かった。
    直前に別の本で「家族は選べる」みたいな趣旨の本を読んで考えさせられていたので、それとの対比という意味でも面白かった。
    人間社会はサル化している?というのもその通りかも。

  • 京大の霊長類研究所から、主にゴリラの研究されていた著者。ゴリラのなどのサルの行動や社会を分析し、人はどう進化したのかも含めてまとめた本。読みやすいし面白かった。

    メモ
    ゴリラの争いには、最後勝ち負けない、負けましたといったサインもない。もめたら誰かが止めに入る。強いオスだけでなく、メスが、若者が止めに入るが、とにかく中立の立場。
    サルなら、強いボスが全て仕切るし、弱いものも、強いとされるものに加勢するからその地位が安定。
    ゴリラの同性愛もある。

著者プロフィール

第26代京都大学総長。専門は人類学、霊長類学。研究テーマはゴリラの社会生態学、家族の起源と進化、人間社会の未来像。

「2020年 『人のつながりと世界の行方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山極寿一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
三浦 しをん
トマ・ピケティ
シーナ・アイエン...
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×