いい絵だな

  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 95
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797674187

作品紹介・あらすじ

描き手によるジャンルを超えた、
ゆるくて面白い絵画談義。
自分にとっていい絵を探そう。
なぜ画家たちはリアルに描くことに夢中になったのか、
ヘタな絵の価値とは何か、
現代美術は何を言おうとしているのか、
ファインアートとイラストは違うのか……。
描き手である二人がジャンルを跨ぎ、縦横無尽に語り尽くす。
絵を描くと分かることがある。
お勉強では分からないことがある。
本書を読むと、料理を自分の舌で味わうように
絵が鑑賞できるようになる!?

絵は好き嫌いで見てもいい。
むしろ好き嫌いで見るべきだ。――山田五郎(評論家)

目次より
第1章 海の向こうから来た写実
第2章 絵画と写真の間
第3章 俺たちの印象派
第4章 ヘタよりうまいものはなし
第5章 シュルレアリスムはまだ終わってない宣言
第6章 イラストって何?
第7章 現代美術のいただき方
第8章 服を脱ぎ捨て裸の目で見よう!

【著者略歴】
伊野孝行(いの たかゆき)
イラストレーター。1971年、三重県生まれ。東洋大学卒業。セツ・モードセミナー研究科卒業。講談社出版文化賞、高橋五山賞、グッド・デザイン賞。著書に『となりの一休さん』(春陽堂書店)、『画家の肖像』(ハモニカブックス)、『ゴッホ』(書肆 絵と本)など。TV番組にEテレ「オトナの一休さん」「昔話法廷」など。
南 伸坊(みなみ しんぼう)
イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト。1947年、東京都生まれ。都立工芸高等学校デザイン科、「美学校」・木村恒久教場、赤瀬川原平教場を卒業。1980年、月刊漫画『ガロ』編集長を経てフリー。著書に『モンガイカンの美術館』(朝日文庫)、『私のイラストレーション史』(亜紀書房)など。

感想・レビュー・書評

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  • アフベール・マルケを教えてくれただけでも収穫。
    いい絵だなあ。まさしく。
    赤瀬川原平さん亡き後、喪失感が大きすぎて、この手の本を読まなくなったのだけど、お仲間が赤瀬川さんの空気感をこうやって伝えてくれる。

  • もともと、南伸坊さんの「本人」シリーズが好きなので楽しみにしていたが期待に違わず、面白くて(意外にも)タメになる本でした。「絵」も「音楽」と同じように個人の好き嫌いで語ってもいい。なるほど、言われてみればそのとおり!要所要所で作品の紹介もあり、中でも好きな絵ベストテンを選ぶならふたりとも必ず選ぶだろうという耳鳥斎を知ることができたのも良かった!伊野さんの作品集もぜひ読みたい。

  • 面白い
    赤瀬川原平の流れを感じる

  • 絵心がないし、絵のことがよくわからないのがコンプレックスでしたが、好きに見て好きに描けばいいんだな、という当たり前のことに気がつける一冊でした。こう書くと当たり前すぎてしまうかもだけど、でも、なんでそれで良いのかが繰り返し色々な絵や巨匠のエピソードで語られることで、説得力を持って受け入れられます。
    美術館とか好きだけどあんまよくわかんないな、と思っている方ほどおすすめです。

  • いい絵=面白く感じる絵

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著者プロフィール

伊野 孝行
三重県生まれ。第44回講談社出版文化賞さしえ賞、第53回高橋五山賞受賞。著書に『ゴッホ』(書肆 絵と本)、『画家の肖像』(ハモニカブックス)、『となりの一休さん』(春陽堂書店)、共著に『いい絵だな』(南伸坊との共著/集英社インターナショナル)、絵本に『おしらさま』(原作・柳田国男、文・京極夏彦/汐文社)、『ちからもちのおかね』(再話・中脇初枝/偕成社)などがある。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。

「2023年 『かわらばん屋の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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