英語の極意 (インターナショナル新書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797681208

作品紹介・あらすじ

英語圏の「文化」を学べ!
具体的なフレーズから学ぶ、英語学習者必携の書。
翻訳AIがTOEIC900点レベルを超えた今、語彙や文法、発音を学ぶだけでは充分ではない。
英語学習で大事なのは、英米人が共有する「文化」を知ることだ。

――「はじめに」より
語学の学習で大切なのは語彙を増やし、文法をしっかり頭に入れ、正確な発音で話すことだとされてきました。しかし言語をツールとしてフルに使いこなし、外国人と丁々発止とやり合うためには、それだけでは十分ではありません。
言語の習得には、同じ言語文化圏にいる人たちが共通して持つ「文化」を学ぶことが不可欠です。文化を理解せずに英語の語彙や文法をいくら学んでも、英語の極意を会得することはできないでしょう。
言語が水面から上に出ている氷山の頭の部分だとすると、文化はその部分も含めた氷山全体です。
本書の目的は、そうした文化の側面に焦点を当て、どのような知識を身に付ければより豊かな英語力を駆使できるかを示すことです。

――目次より抜粋
第1章 スローガン、キャッチフレーズ
「備えよ常に」
「クリーン」は「グリーン」に通じる
スローガンでダイエット
第2章 決まり文句
会社を辞める際のアドバイス
政治家が使う決まり文句
第3章 ギリシャ神話
英語にはギリシャ語由来のものがたくさん
宇宙開発と天空の神々
第4章 イソップ寓話
誰が猫の首に鈴をつけるか
すっぱいブドウ
第5章 聖句
「復讐」のことば
身から出たサビ
第6章 シェイクスピア
シェイクスピアが作った語句
サラダの色はグリーン
第7章 ことわざ
世界中で同じようなことわざが
健康に関するもの
第8章 迷信
黒猫が行く手を横切ると、縁起が悪いか―よいのか
ラッキーセブン
第9章 覚えておきたいイディオム
軍事用語からの転用
野球用語由来の表現

■著者略歴
杉田敏(すぎた さとし)
元NHKラジオ「実践ビジネス英語」講師、昭和女子大学客員教授。1944年、東京神田生まれ。1966年青山学院大学経済学部卒業後、「朝日イブニングニュース」の記者となる。1971年にオハイオ州立大学に留学、翌年修士号(ジャーナリズム)を取得。「シンシナティ・ポスト」経済記者から、1973年国際的PR会社バーソン・マーステラのニューヨーク本社に入社。日本ゼネラル・エレクトリック取締役副社長、バーソン・マーステラ(ジャパン)社長、プラップジャパン代表取締役社長などを歴任した。2021年3月まで通算32年半、NHKラジオでビジネス英語の講師を務める。2020年度NHK放送文化賞受賞。著書に『英語の新常識』(集英社インターナショナル)、『杉田敏の現代ビジネス英語』(NHK出版)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 英語によるキャッチフレーズやギリシャ神話、聖書の表現、シェイクスピアの作品の表現、ことわざなどが背景も含めて紹介され、まとめられていました。これまでのNHKラジオなどでの杉田先生の講座などで取り上げられている内容も多く、それらを振り返ることができて良かったと思っています。
    この書籍の中で取り上げられた表現がふとしたときに出てくることが多いと思うのですが、そのようなときでもすぐに反応できるように身につけておくことが英語を使うときには求められているのだなと考えます。勉強になりましたし、勉強を続けていかないといけません。

  • これからの英語学習で最も重要なのは、英語圏の人々が共有する「文化」を知ること。ギリシャ神話から聖書、シェイクスピア、ことわざ、企業スローガンまで、豊富な実例とともに英語の根幹を伝える。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40296392

  • 教養がつきました。

  • 英語という言語を学ぶ必要氏依は近未来的にはなくなる、とまでは言わないがかなり薄れる。そうした時に言語だけでなく、英語圏の人たちの文化を学ぶことが重要になってくる。

  • 杉田敏先生の著書ということで購入しました。まず、聖句については、若い頃、旧約聖書、新約聖書を2回通読したことがありましたが、知らないことがまだまだたくさんあることに驚きました。例えば、13は西洋では不吉な数字と信じられています。それは、イエス・キリストを裏切ったユダが、最後の晩餐で13番目の席に座った使徒だったことからだということです。また、金曜日も不吉なイメージがあり、それは、金曜日はイブがアダムにりんごを与えた日で、楽園から追放されたのも金曜日、イエス・キリストが十字架刑に処せられたのも金曜日とされているとのことです。次に、ギリシャ神話やイソップ物語、シェイクスピアなどを学ぶことで、英語という言語の背景に、西洋の文化圏にいる人が共通にもっている文化があることを改めて知りました。特に、シェイクスピアは、大学で卒論のテーマに「リア王」を選んでいたので、どんなものがあるか、興味深く読みました。その中で、It's all Greek to me.は、高校生のときに習いましたが、『ジュリアス・シーザー』に出てくることは初めて知りました。欲をいえば、『ビートルズ』など、有名なグループの歌詞も取り上げて欲しかったです。以前『タイム誌』で、『Lady Madonna』、『Here comes the Sun』などの歌詞が記事のタイトルに使われていたからです。後者は、数年前の記事で、プレミアリーグで活躍していたソン・フンミンを取り上げていたものです。SunをSonに変えてありましたが、上手いな、と笑ってしまいました。ビートルズもまた、『文化』になっている証だと思います。著者は昨年、『英語の新常識』を書いています。定期的に知識をアップデートすることは大切だと感じました。すべての英語学習者の人におすすめです。

  • 大変お世話になったNHKのラジオ講座にも出てきたフレーズがたくさん出てきて、杉田先生ならではの本。

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著者プロフィール

昭和女子大学客員教授。1944年東京・神田の生まれ。87年からNHKラジオ「やさしいビジネス英語」「実践ビジネス英語」などの講師を2020年度まで通算32年半務める。2020年度NHK放送文化賞受賞。1966年青山学院大学経済学部卒業後「朝日イブニングニュース」記者を経て71年オハイオ州立大学に留学。「シンシナティ・ポスト」経済記者から73年PR会社バーソン・マーステラのニューヨーク本社に入社。日本ゼネラル・エレクトリック取締役副社長(人事・広報担当)、プラップジャパン代表取締役社長などを歴任。著書に『アメリカ人の「ココロ」を理解するための教養としての英語』(NHK出版)、『成長したければ、自分より頭のいい人とつきあいなさい』(講談社)、『現代アメリカを読み解く』(DHC)、『英語の新常識』(インターナショナル新書)ほか多数。

「2023年 『音声DL BOOK 杉田敏の 現代ビジネス英語 2023年 夏号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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