- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798115160
感想・レビュー・書評
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実務でSQLを使用する人にはオススメ。
困った時に思い出せばそのまま使えるSQLテクニックを紹介している。
特にcase、not existsの利便性を深く知ることができた。
ただ、例題が難しすぎて、さらっと思いつくまでに至らないため、困った時の道具として覚えておきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても実践的なSQLの本。これまでのSQLの使い方を変えさせてくれる一冊。
この本を読んで初めて知ったのが、SQLは集合論(ベン図とか⊂や⊃の記号のやつ)をもとに実装されていること。十数年SQLに触れていながら、この点は意識したことがなかったので、SQL自体がとても理解しやすくなったように感じた。
ただ、集合論の話がよく出てくるので、そのあたりの話題に疎かった自分は、時折「???」な感じだった。でも、本全体の内容を理解して実践に活かす分には支障はないと思う。
「魔法のSQL」と「リレーショナル・データベースの世界」がメインのカテゴリだが(ほかは演習問題の解説)、魔法のSQLは、集合論をベースとしたSQLの解説と実践、リレーショナル・データベースの世界は、SQLに関するアカデミックな話題を取り上げている。
SQLを仕事で扱う人には、魔法のSQL(全体の2/3のページ数)だけでもいいのでぜひ読んでほしいと思う。きっと、仕事によりよい影響を与えてくれるはずだ。 -
実務でSQLは少しやった事がある人に丁度よく、痒いところに届くお勧めの一冊。
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□サマリ
良書。 SQL初級、中級者には、非常に参考になる。
本書は大きく、「魔法のSQL」、「リレーショナル・データベースの世界」の2部構成となっている
。1部ではSQLの実践的な使い方を、2部ではリレーショナルデータベースの歴史と原理・概念となっている。
2部は、SQL自体の概念に興味を持っている方向けの内容である。
1部では、SQLでこんなことができるのか!?、 と思うようなことをスマートに実現する方法が分かる。
開発者にとっては、今までAPサーバ側でクエリの結果を受け取った後に、手続き型言語(オブジェクト指向型言語)でループを回しながら処理していたようなことを、SQLで直接求めることができ、あちこちで加工処理を行うことがなくなる。
情報システム部門、SEの方にとってもAccessなどのDBクライアントでできることの幅が広がり、有用
である。
2部では、SQLの成り立ちから始まり、少し掘り下げたSQLの世界の根本をなす理論は何なのかについて、述べられている。うんちくを語るにはうってつけである。もちろん、学術的な興味をもっている方にもGood。
□良い点
普段何気なく行っていることを明文化し、こういうことをやりたい時はこうやればできる、と言ったパターンを自分の中で蓄積していく事は重要である。
本書で明示的に記載されているわけではないが、そのした方がよいなと感じる手法があちこちにあり、非常に為になったと感じた。
例えば、「既存のコード体系を新しい体系に変換して集計する」場合に、CASEとGroupBy(CASEをGroup Byの中に再度記載)を使用する、ということは頭の中の引出しに入れておきたい定石の1つである。
□悪い点
少しアカデミックな内容が多く、対象読者を狭めていると感じる(私自身は嫌いではないが…)
集合論的な内容が多かったり、関係モデルであったりと、SQLの根幹を成していることは理解できるし、筆者の熱意も伝わってくるが、果たして本書の表紙のお題目に沿っているかとうと疑問が残る。
その内容自体がすんなりと実用的なサンプル部分のバックグラウンドになっていることが納得できればよいが、少し乖離しているように感じた。 -
すごくイイ本でした
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未レビュー
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大変分かりやすく、重宝しました。
これ一冊で中級者以上にはなれると思います。 -
SQLを集合論的に論じている技術書。
大学で数学をかじったことのある人におすすめ。 -
SQLのツボを紹介。
CASEの使い方、Nullの扱い方、など。
何回か読み直したい本。 -
「なんとまぁ、SQLでこんなことまでできるのですね!」
「性能を引き出せていないSQLはこんなんですかっ!」
という発見を解説とサンプルから、教えてくれます。
技術関連の本を読んで、久しぶりに感心・感動しながら、
そして、自分の技術力の低さを痛感しながら、
でも、楽しく読めました。
後半はRDBの歴史や3値理論など。
これまた興味深い話が書かれてあります。
NULLは存在すべきなの?といった、
気になるようで深みに迫ることができなかったことも、
著者の熱い思いで説かれています。
SQLに触れることがある方、お勧めします。
是非、読んでみてください。