- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798701424
感想・レビュー・書評
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ブッダは、耳で聴いて分かる平易な日常の言葉で、あらゆる階層、境遇の民衆に親しく語りかけました。
ブッダの言葉は、その死後、暗唱の便を考慮して、口唱で詩的な形にまとめられ、
数世紀の間、口づてで語り継がれましたが、
紀元前後には徐々に文字に聞き記されるようになりました。
仏教テクストは
最初はパーリ語という
ブッダ自身が話したと思われる、ガンジス川中流域の古代マガダ語に近い言語で編纂されました。
3
『ダンマパダ』と『スッタニパータ』は、ともにパーリ語大蔵経の「クッダカ・ニカーヤ(小部)」に収録されていて、ブッダの教えを簡潔にまとめたものですが、テクストとしては、まったく異なる性格のものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理解できる言葉で仏教を理解したいと思っていたので、ドンピシャの本だった
内容も理解しやすく、特にダンマパダは、筆者が言うようにブッダの格言を集めたようなものなので、少しずつ読み進めることができた
(筆者の方も経歴のしっかりした学者の方なので、初めて宗教の本に触れる際の抵抗感が少なかったことも◎) -
難解な言葉は思考に衝撃を与えることはあっても生き方を変えるまでに至らない。ブッダが説いたのは法であって論理ではなかった。法とは真理である。誰が聞いても心から「そうだ!」と感じるものが真理だ。西洋哲学は神を目指して形而上に向かい、人々の心から離れていった。そして仏教もまた各部派間の争いや、復興するヒンドゥー教に対抗して絢爛極まりない論理を構築していった。
https://sessendo.blogspot.jp/2016/05/blog-post_33.html -
「超訳」とでも称して出せばもっと売れたろうに。専門職に独占されている知を市井に、という試みは一種の宗教改革と言って良く、もっと評価されても良い。
口語に落とし込むと、世界宗教の教義には共通の事柄が多いということ。