ホームズ鬼譚~異次元の色彩 (The Cthulhu Mythos Files 8)

  • 創土社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798830087

作品紹介・あらすじ

1つのクトゥルー作品をテーマに3人の作家が小説、ゲームブック、漫画などの様々な形で競作するオマージュ・アンソロジー・シリーズ。第3弾は『異次元の色彩』に捧げる。巻末には原作の冒頭(荒俣宏訳)を掲載。

感想・レビュー・書評

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  • ラヴクラフトの『異次元の色彩』と、ホームズをコラボさせた話が三篇。

    『宇宙からの色の研究』は、途中までは引き込まれる部分が多く面白かったが終盤は「???」という感じだった。あと文章が所々読みにくいような…。

    『バスカヴィル家の怪魔』は、ホームズといえばの北原先生著で、ホームズの良さを残しつつうまくクトゥルフと融合されてて面白かった。

    『バーナム二世事件』は、ゲームブック。
    ゲームブックははじめてだったのでちょっと読みづらさを感じたけど、ちゃんと推理できるようになってるし難易度も低めで楽しめた。

  • 2015年5月7日読了。「異次元の色彩」とシャーロック・ホームズをセットにしたテーマで3人の作家が挑むクトゥルフ中編とゲームブック。怪奇性・趣味性の強さという点では、クトゥルフとホームズは相性がいいものなのか。作品は趣味性に引きずられて読みやすさはそれほどでもないが、フーゴ・ハル氏のゲームブックは人を食ったユーモアは控えめだが、地道にページを繰って怪異現象の裏にあるロジカルなヒントを探していく作業がなかなか楽しかった。数百パラグラフあるゲームブックでこれをやられると辛いだろうが、このボリュームならちょうどいい感じ。

  • ラブクラフト作「宇宙からの色」+ホームズというテーマで全く違う物語を展開させた三作品収録。

    舞台は現代。一種メタネタあるいはスーパー名作大戦みたいな様相を示しながら、驚愕のラストを示す『宇宙からの色の研究』。
    「バスカビル家の犬」と思いきや、本当に怪物が出てきてゾンビものみたいになってしまう『バスカビル家の怪魔』。
    そして、ゲームブックという異例の形式をとりながら、「ホームズ対クトゥルー」事件を描く『バーナム2世事件』と、それぞれの作家毎に取り組み方が違い、なかなかバラエティに富んだ作品集でした。

    それにしても、『バーナム2世事件』では執事の詳細情報に辿り着くことができなかった。誰か知っていたらこっそり教えてください。

  • クトゥルーは舌先に乗せた程度しか知らないけれど充分楽しめました。ただゲームブック類は大の苦手なので、ラストだけは読むのが苦痛だったけど、山田正紀巨匠だけでものた打ち回れます。流石だ巨匠、面白すぎる…!!何度のた打ち回って悶絶したか…!!

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著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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