- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799104330
作品紹介・あらすじ
災害時にも助け合い、譲り合えるのはなぜなのか?ひたすら研鑽を積む「職人気質」はどこから来るのか?他国に類を見ないほどの綺麗好きの理由は?コツコツ努力するのを厭わないのはなぜ?意外に説明しづらい、外国人の抱く典型的な疑問に答えられるようになる本。短く伝える英語例文付き。誇りを守るために知っておきたい歴史の話。
感想・レビュー・書評
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このくらい日本を誉める本があってもいいと思う。
「勤勉、真面目、正直」が日本人の特徴と言い切る作者、鎖国や明治、大正時代の人々のおかげで今の日本がある。
公の精神、ものづくり、おもてなしの心、職人道、日本史の「正の側面」 5章に分かれて、文字数もさほどなく読みやすい。
歴史に強い方には薄っぺらく感じられるかもしれんないが、弱い者には教科書とは違って誉めている点がいい。
ニコンとライカの関係の話も面白かった。
神風特攻隊に任命したのは、絶望的な大義のために命を捧げた若者たちの論理規範が以後何千、何万年と、人々の自己犠牲精神をかき立て続けるであろうと考えてのこと。最後の望みは、未来の日本人が彼らの精神を受け継いで、強い心を持ち、苦難に耐えてるくれることだった。
未来を生きる日本人の誇りと勇気になる。
その思いこそが、「公」ということではないか 34
日本武尊が関東を平定する任務後足柄山へ戻る。姫が身を投げた相模の海を見て 「アズマはや(わが妻よ)」 → 関東地方をあずま/我妻 と言う 41
日本の特徴は、世界最古の王朝と世界最古クラスの文明があること 45
袖振り合うも 他生の縁 92
水に流し、怨みを残すことをよしとしない日本人…
日本人の本性の中にある、よりよい人間関係の中にこそ、よりよい自分がある、という思考が、和気に溢れた文化を創った 101
Hospitality とは、神からの恩寵を神に替わって施す、の意味を感じてしまうので、おもてなしの訳語に躊躇してしまう 104
1. 見返りを求めず 2. 貴賤を問わず 3. プロセス重視 がもてなしの条件だと思う
Tip の語源
To Insure Promptness 106
「自分にできることは、何かないかと常に考え、行動しようとする」日本人が心に抱いてきた、気立て、といえる。 109
供養とは、感謝の思いを表す、こと。
針供養、人形、包丁、鋏、鏡… 115
色さめし 針山並ぶ 供養かな / 高浜虚子
感謝、粗末にしない、手入れをする。 祖先から受け継いできた日本人らしさに気付かされる言葉 122
常なるものなどない。それが「常」である。つまり、無常こそが常だと考える無常感 123
素晴らしい技術は、素晴らしい人格によって生み出される、と考える日本の、特性。
天佑神助/てんゆうしんじょ とは、天の佑け、神の助け、その力を常に地に降ろし、常人には考えられない「神技」のような作品を作る人間が、「工人」
工 の文字、上の篇の一は天。下篇の一は地。Iはその天地をつなぐ人を指すといわれる。 164
5s/ 整理、整頓、清潔、掃除、躾 165
掃除による辛抱が人を成長させる。辛抱するから技術なり仕事が身につくのだ by 松下幸之助 167
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Amazonでの評価たかかったが、、、
ちょっと、私には合わなかった。
東日本大震災のいい話と零戦、私には全く繋がらない。零戦の戦果をどうのではなく、そこでの自己犠牲と、利他の心と全く別。ものつくりにかんしても、、、