ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング

著者 :
  • すばる舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799110393

作品紹介・あらすじ

ベストセラーを連発するサイエンスライターによる、専門知のエビデンスに基づく、最新の「本能マーケティング」実践書。「とにかくバズるコンテンツを作りたい」「何か世の中に表現をしたいけれど拡散されない、どうしたらいいのか?」「副業をしてみたいが、世の中にウケるプロダクトの作り方がわからない」といった一般層へ向けた一冊。『一億総クリエイター時代』に最適化した、ウケるコンテンツの作り方とは? 人の「ニーズ(欲)」とはそもそも何か? 進化論のマーケティングへの応用(進化ドリブン)とは? そして著者が導き出した、現代に合ったマーケティングの武器とは、「誠実さ」! その理由に迫る!

感想・レビュー・書評

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  • 人類は太古から脳の仕組みが大きく変化はしていない。なので、現代でも物を買う際には8つの本能に従って行動する。といった進化論マーケティングについての実践本。
    科学的なエビデンスに基づいた著者の経験から書かれており、参考になった。
    また、実践本としてワークをこなしていくことで自分の商品をより魅力的に魅せる方法がイチから丁寧に書かれており、手間は掛かるがより実践的な内容だった。

  • そもそも人間とは?の理解が深まる
    普段から後付けで論理的風に説明できる行動も、よくよく考えると本能に従ってるだけだと感じた

  • 究極的なニーズ

    1、生殖:自分のDNAを後世に受け継がせたい要望
    2、個体としての自分を長生きさせたい欲望

    但し、上記2点だけに絞るとシンプルすぎる為、「消費者の要望を理解する」というゴールを目指すためにはレイヤーをすし下げる必要(事象の個別化、具体化)
    ↪︎その2つの究極本能を以下の8つの『ヒトが持つ基礎本能』にマッピング

    安らぐ
    進める
    決する
    有する
    属する
    高める
    伝える
    物語る

    ↪︎二次本能も存在も認識しその尺度をスコアリング

    ・没入アプローチ = ペルソナ(属性の明確化)の生活様式、習慣を真似る



  • 色々なマーケティング方法があることがわかったが残念ながら自分が使いたいと本能に刺さったパターンがなかった

  • 進化心理学をベースとした人の欲求に着目したマーケティング手法の説明とワークによる理解の促進をしている書籍であった。
    マーケティングに興味のある方は、こういった手法を学ぶと体系化もされていることもあるが、実践に活かせそうだと私は感じた。

    共感マップ
    没入ジャーナル
    体験デザインチェック
    SEIQプランニングシート

    の4つのメソッドはマーケティングに限らず、
    対象を自分自身に置き換えて使えば、自己認識を進める上での役に立つと私は感じた。

    マーケティングだけでなく、自己認識を進めたい方にもおすすめの一冊です。

  • これまで著者の書籍やブログ、SNSで発信されたことを読んできましたが、マーケティングに関してこんなにも順序立てて書かれたものを読むのは初めてでした。
    マーケティングやアフィリエイトなどのWEBマーケティングに関する本は何冊か読んできましたが、著者自身の研究や体験から書かれたものは手法がワンパターン化しやすかったり、一定期間が過ぎるともう通用しなかったりします。
    その点、著者の場合は英語の文献をかなり読んでいますし、ざまざまな分野に精通しているので、とても本質を捉えている感じです。
    著者の本には必ず掲載されているワークシートも何種類かあります。でも、結構仕上げるのが大変なものもありますが、きちんとクリアすれば、自分の商品やサービスが売れそうです。

  • このような心の動きを、心理学では「チョイス・ブラインドネス(選択盲)」と呼びます。簡単に言えば、  
    ・人間の選択は状況によってころころ変わる  
    ・自らの選択の理由を明確に理解できる人は少ない  
    といった現象のことで、私たちの多くが商品を買う際に自分の本当のモチベーションを把握していない現象のことです。

    客の言うことは信じるな
    営業で買う理由を聞いても意味ない


    「モチベーションを高める要素はいろいろあるが、唯一ずば抜けてパワフルなのは、仕事が前に進むことだ。同じようにモチベーションを下げる要素もいろいろあるが、最悪なのは前進が止まること――すなわち、停滞だ」

    新卒に頑張らせるのは、
    進んだ感覚を実感する機会を与えることが必要。
    部活でももっと部員が頑張れるには、
    勝利してモチベーションを上げるのが必要。
    進んだ感覚は、
    昔の状態を比べた時にどれだけ進んだかだから昔の状態をメモしておくのが大切


    あらゆる育児法のなかでも「親の低自律性付与」が最悪だと結論づけています

    自分で決断する本能は強いな…
    確かに自分で決断してる人は不安な感じあんま出さない。


    ・引用された回数が多い論文ほど、ストーリーテリングの技術を使っている  
    ・内容がすばらしいと評価された論文ほど、感情に訴えるような表現が多い

    人間はストーリーが好き。
    ・ストーリーの方が事実が覚えやすい
    ・ストーリーがあるから話から学べた
    ライオンから逃げる話みたいな


    多くのユーザーから「 4つ以上の欲望を満たしている」と判断された企業は、「何も満たしていない」と判断された企業よりも売り上げの増加率が約 400%も高く、顧客が商品に対して感じる「信頼」や「愛着」のスコアにいたっては、 2, 000%を超す開きが認められた

    めちゃくちゃ面白いね!
    すごい説得力があるからメモしちゃった。
    説得力はデータ、特に数字から判断されるのかもしれない。


    共感力を使ったリサーチ法はいくつもありますが、現時点でゴールドスタンダードと呼ばれるのが、「没入アプローチ」です。消費者の生活をそのまま体験してみる方法のことで、近年はナイキやディズニーなどでも採用されるほど(

    USJのマーケティングの人もこれ話してた。
    西野さんもお金持ちを体験する話してた
    客に聞いても95%が分からないから
    自分で体験するしかないんだよね


    他方でサルやチンパンジーには同じ現象が見られず、彼らがサバンナの果物を指差したとしても、それは「問い」ではなく、単に「あそこに食べ物がある」と仲間に示す意思表示でしかありません。すなわち、世界の不思議さに興味を持つ能力は、人類だけに与えられた特権と言えるでしょう。

    人間は問いを通じで学習する生き物。
    問いが人間の人間たる所以
    どうして問いが大人になると無くなるんだろう?
    ・疑問がわかない
    →学校とかでそのまま情報を受け取る癖がついた
    ・疑問が湧いてもほっておく
    →何にも活用されないと思ってる

  • マーケティングは誠実性。これにつきますね。

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著者プロフィール

新進気鋭のサイエンスライター。1976年生まれ、慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける。自身のブログ「パレオな男」で心理、健康、科学に関する最新の知見を紹介し続け、月間250万PVを達成。近年はヘルスケア企業などを中心に、科学的なエビデンスの見分け方などを伝える講演なども行っている。著書に『最高の体調』『科学的な適職』(クロスメディア・パブリッシング)、『ヤバい集中力』(SBクリエイティブ)他多数。

「2020年 『ヤバい集中力ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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