- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799111284
作品紹介・あらすじ
人事の分野には、さまざまな誤解や勘違いが蔓延している。
「人事評価の仕組みを上手くつくりさえすれば、社員の能力や会社の業績が伸びていく」とか、「人事の仕組み次第で社員のモチベーションを上げられる」といったことがよく言われるのだが、長年多くの会社で人事を見てきた著者に言わせれば、これらはよくて「勘違い」、悪くすれば「人事コンサルの悪質なウソ」なのだとか。
本書では、17の「よくある勘違い」を示しながら、等身大で過剰な期待を廃した「人事制度に関するホンネ」をリアルに解説します。
無駄な人事制度改革で余計な時間と費用と労力を費やす前に、多くの会社経営者や人事関連の社員に読んでほしい1冊です。
感想・レビュー・書評
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公平をベースとしたインセンティブ設計。
モチベーションを下げないように設計するのが人事評価制度なのかもしれない。
過度な期待はせず2:6:2の法則を意識。
MVV重視で確かに社長の考えに沿わない人は評価しづらい仕組みだ。
規模が100人を超えるとわからないが、20-50人規模だとうまくいきそう。
500人規模の会社になってもこのやり方が通用するのか気になる。
評価経験側からすると3段階評価は納得しやすいように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・黎明期の中小企業向け
・評価処遇制度は万能薬ではない、という本書の核には強く同感
・同じような内容が繰り返し述べられている重複感はやや大きかった -
ある種あたり前のことも多いけど大企業ほどそれって実践できないこと多いよね。この指止まれ経営も理想ではあるけど100人超えたらなかなかそれだけではいけなくなっていくような気もする。でもベンチャーであるほどカルチャーが大事だしそれこそが大手企業と差別化できる要素でもある。ミッション・ビジョン・バリューに心から共感できる仲間作りをやりきるべし、これは著者のメッセージの一つ。あとは上司たるに値する者を育てて登用すべし、ということ。結局のところ完璧な人事評価制度なんてありえない。そもそも人が人を評価するなんて無理。それを前提として認めることって重要。その上で、じゃあどのように人事評価をしていくか。その一つの選択肢が「自分のことをこれだけ見てくれて理解してくれているこの人が評価してくれているのであればどんな評価であっても文句なく受け入れる」と思われるような上司を育成すること。この信頼や尊敬を勝ち取るための1on1だったり日頃のコミュニケーションだったりする。評価面談のやり方とかスキルの問題ではない。結局はそういう日々の積み重ね。評価のための評価ではない。
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実務に携わっている方の本と言うことで読んでみた。
結論、今自分が働いている会社(200名前後)の規模よりか小規模な会社向け(〜100名)であったのでちょっとミスマッチだったかも。
あわせて、実践をしている方だからこそのデメリットでもあるが、具体的なアドバイスがある一方で、それって何でだっけ?みたいな裏付けが経験則に基づくものばかり。僕はもうちょっとアカデミックな方が好みなので、この本が悪いというよりかは想定読者ではなかったんだろうなと理解した