戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799320587

作品紹介・あらすじ

なぜ、インドで洗濯洗剤「アリエール」が広まったのか?なぜ、「片づけの魔法」は米国でベストセラーとなったのか?インスタグラマーはどれだけ影響力を持っているのか?「空気づくり」の戦略的手法を、国内外の最新事例に学ぶ。従来の社会常識に挑み、「買う理由」をつくりだす6つの黄金律。

感想・レビュー・書評

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  • ・情報洪水と消費飽和の時代には「買う理由」が求められる。
    ・買う理由をつくるということは、「いい◯◯」を再定義すること。
    ・戦略PRの目的はビヘイビアチェンジ(行動変容)
    ・パブリシティ→パーセプションチェンジ(認識変化)→ビヘイビアチェンジ。これまで日本がPRだとしてやってきたのは、パブリシティの部分のみ。ビヘイビアチェンジをしてはじめてPRの効果が出たとする認識は、世界のPRパーソンの間で広まりつつある。

  • PRとは人の行動を変えるもの、すなわち消費者に「買う理由」を提供するもの、と定義し、その戦略について国内外の具体的な成功事例を多数紹介している。直接的な広告とは異なる、社会関心を生み出したり問題提起することでニーズ創出したりブランド向上を図ったりする活動について知りたい人向け。
    事例は豊富だが、自社の事業や案件でそういった機知に富んだアイデアを出せるかが難しいところ。

  • 売れてるプロダクトやサービスに当てはめながら読むと納得感が増した。

  • ・インターネットの普及により、オレがオレがという企業発信から報道情報、口コミの影響力が増した。
    ・PRは、パブリシティと思われがちだが、パブリックリレーションズ
    ・PRの目的は、ビヘイビアチェンジ
    ・多くの人が動くとき、何らかの関心がある。ビヘイビアチェンジを起こす関心を科学することが大事。
    ・とんちの利いた話は、それ自体がシェアブルコンテンツ
    ・企てが健全であることが大事。

  • 戦略PRの基本を理解するのに非常に良い教科書。
    日本のPRが遅れている理由(パブリシティで止まっている理由等)を知りたいと思った

    戦略PRとは
    behavior change(行動変容)を起こすこと

    PRの基本構造は
    パブリシティ→パーセプションチェンジ→ビヘイビアチェンジ
    (日本では未だPR=パブリシティが根強く、その結果、メディア露出や広告換算額がKPIになっている)

    戦略PRを行う上で意識すべき法則は
    おおやけ(社会性):社会関心を使い広めろ
    ばったり(偶然性):セレンディピティを企てろ
    おすみつき(信頼性):〇〇が言うなら~
    そもそも(普遍性):社会関心を深めハッとさせろ
    しみじみ(当事者性):自分に関係あると思わせろ
    かけてとく(機知性):やられた!と思わせろ

  • 2021.10.16 非常に軽快に戦略PRの概念と事例、方法論が示されており、とても勉強になった。これから参考にしていきたいと思う。

  • サービスやものを売るにはどうすれば良いか、戦略的なPRを纏めた1冊。

    何よりもまず、「買う理由」を消費者に伝える必要がある。社会関心から人々の行動変容を起こすことで、なぜそれが大事なのか?買う必要があるのか?を人々の意識に醸成させることが大切である。

    本書の中ではPRの6つの法則を丁寧に述べているが、最終的には消費者一人一人の心にどう響かせるか(どういうストーリーを作りどうなってもらいたいのか)、事業者目線ではない消費者目線でのPRを考えていく必要性があるのだと思う。

  • この本を読むと「全くその通り」と思う。
    戦略的に商売を考えるのは当然だが、
    「いい商品」→「どうやって販売するか?」→「どうやって宣伝するか?」
    こんな時代はとっくに終わっている。
    「人の行動をどうやって変えるのか?」→「買わせる理由を考える」
    の重要性をこの本では説いている。
    今は映画への出資、DVD、番販、展覧会グッズ製作をやっているが、確かに作ればある程度売れていく時代はあった。
    おそらく流通業者が各所で在庫しているために、一見すると「出荷の数は多い」=「売れている」という錯覚だったのだろう。
    エンドユーザーレベルでどこまで売れていたのかは、計る由もなかった。
    しかし、テクノロジーの進化が「末端で誰が買ったか」までを追跡できるようにしてしまった。
    とっくに消費者の動向は変わっていたはずなのに、供給側の考え方が変わらなかっただけだ。
    ひとつ一つの事業を見直すのも、もちろん行う必要がある。
    しかし、「我々のお客様は、本当に何を求めているのか?」
    「お客様に当社製品を買っていただく理由があるのか?」
    を、今一度議論して考え直す必要があるのではないだろうか?
    この本で書かれる「6つの法則」は知っていると、絶対に役に立つと思う。
    「おおやけ」(社会性)
    「ばったり」(偶然性)
    「おすみつき」(信頼性)
    「そもそも」(普遍性)
    「しみじみ」(当事者性)
    「かけてとく」(機知性)
    この本を読まないと、その意味が分からない。
    オススメ本です!
    (2017/5/28)

  • すぐさま実践に移すことは難しいけれど、ヒントが得られる本。刺激を受けた。社会の関心を掴むことが大事。

  • 戦略PRに必要な6つの要素として、「おおやけ」「ばったり」「おすみつき」「そもそも」「しみじみ」「かけてとく」を挙げている。それぞれに海外事例が豊富なのが本書の特長。
    PRを輪郭をはじめて学ぶ新入社員や、広報担当以外の職種の方にとっては、入門編としてちょうどよいのではないかと思う。私は自分の仕事を理解してもらうために両親に読んでもらいたいと感じた。
    また、日頃からPRのプランニングに向き合っているPRパーソンにとっては復習の側面が強い。ただし、プランニングに不可欠なエッセンス(6つの要素)の紹介があるだけで、プランニングのハウツーには踏み込まないので、実用性は低いと思われる。

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著者プロフィール

本田事務所代表/PRストラテジスト「世界でもっとも影響力のあるPR プロフェッショナル 300 人」に 『PRWEEK』 誌によって選出されたPR専門家。1999年に世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラードに入社。2006年にブルーカレントを設立し代表に就任。09年に「戦略PR」(アスキー新書)を上梓。P&G、花王、ユニリーバ、サントリー、トヨタ、資生堂、ロッテ、味の素など国内外の企業との実績多数。19年より株式会社本田事務所としての活動を開始。著書に「戦略PR 世の中を動かす新しい6つの法則」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、「ナラティブカンパニー 企業を変革する「物語」の力」(東洋経済新報社)など多数。国連機関や外務省のアドバイザー、Jリーグのマーケティング委員などを歴任。海外での活動も多岐にわたり、世界最大の広告祭カンヌライオンズでは、公式スピーカーや審査員を務めている。公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)理事。

「2022年 『パーセプション 市場をつくる新発想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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